学資保険
(写真=PIXTA)

Q、学資保険はできるだけこどもが小さいうちに入った方がメリットが多いと聞きますが、主人が子供3人そろってからまとめて入ると譲りません。家族に2歳ずつ離れた子供3人を計画しており、現在は第1子2歳、第2子妊娠中です。まとめて入ることにメリットはあるのでしょうか、教えていただきたいです。(st031012さん 東京都20代)


まとめて入るメリットはない

【今関倫子さんの回答】

st031012さんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの今関です。ご主人が子供3人そろってからまとめて入るとおっしゃる理由はお聞きになっていますか?気持ちの中で何かこだわりがあるのかもしれませんが、学資保険についてはまとめて入ることにメリットはありません。学資保険はお子さんの年齢に合わせて満期保険金がおりてくるので第1子・第2子・第3子それぞれで加入される方が良いです。

学資保険は契約者に万が一あった場合、その後の保険料の払い込みは不要になり契約内容はそのままで予定通り満期保険金が受け取れるので保障の一つになります。

第1子のお子さんが第3子のお子さんに合わせて加入する場合、仮に18歳で満期保険金を受け取るとすると、第3子にくらべて18歳までの準備期間が短いため保険料が高くなります。

学資保険を使って教育費を準備するのであれば、お子様それぞれで小さいうちから入っておくのがオススメですが、ご主人なりのお考えもあるかと思うので、もう一度お気持ちなどをお聞きになってから話あってみてください。


そもそも学資保険に加入する目的とは?

【杼木美絵さんの回答】

st031012さん、はじめまして、とちぎFP・行政書士事務所の杼木美絵(とちぎみえ)です。お子さん3人になったら、賑やかなご家族になるでしょうね。今回のご相談は、学資保険に加入する時期についてですね。

加入時期のお話をする前に、『子どもが産まれたら、学資保険』というのが、当たり前のようになっているのですが、そもそも学資保険に加入する目的をまずは一度、一緒に考えてみましょう。

学資保険というのは、生命保険や医療保険と同じ、『保険』の一種です。保険ということは、万が一に備えることを一番の目的としているのですが、学資保険の場合、子どもが18歳に達するまでに、契約者(親)に万が一のことがあった場合、その後掛金を支払わなくても、18歳で受け取るはずだった金額を受け取ることができます。

また、計画的に教育資金を貯めることができ、多くの場合、掛金よりも増額して受け取ることができるのもメリットでしょう。st031012さんのご家庭では、他に保険は加入されていますか?

ご主人の死亡保障として、他に生命保険に加入されているのでしたら、学資保険でなくても、定期的に教育資金を貯めていく方法はありますよ。教育資金は幼稚園から大学までで1人あたり1000万円程必要になります。そのためには少しずつ長期間で貯めていくことが一番の近道です。

そんなことも踏まえて、一度、ご主人様ともお話されてみたらいかがでしょうか?そのあと、やっぱり学資保険で教育資金を準備しよう、となれば、3人揃ってから加入するのではなく一人生まれるごとに出来るだけ早めに加入されることをオススメします。

(提供: FP Cafe )

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