中国ではヴィクトリアズ・シークレットなど人気

中国は2018年までに世界最大のリテール・マーケットに成長すると期待されている。店舗の人気が継続する一方で、ネットストアの需要も伸びている。しかし中国では既にリテール市場が競争化しており、巨大企業アリババの存在が他国のネット小売業者の参入を困難にしている。

高級ブランドにとっては経済の失速とリテール競争がネックとなっている上に、中国政府は高級ブランドに対立する姿勢を見せている。しかし中流層が増加していることで、ヴィクトリアズ・シークレットやマイケル・コースなどの人気に火がついている。

ショッピングセンターは子供の遊び場や劇場を設けるなど、単なるショッピングの場からエンターテイメントの場に移りかわりつつある。上海では多数のブランドのフラッグショップがオープン。

レストランやカフェなどをオープンさせたり、モバイルアプリを提供したりすることでセールス促進に励むと同時に、消費者の情報収集に力を入れているブランドもある。2016年にディズニー・リゾートが開設されるため、今後子供をターゲットにした小売店が増加するだろう。

中流層をターゲットに絞り、淮海路(Huaihai Road)からはRadoなど撤退する海外ブランドも見られる一方で、フォリフォリやG-Shock(カシオ)などは「欧州ブランド地域」に移転。現在リニューアル中のオリエンタル・ショッピング・センターは、世界最大規模のMUJIやアンダーアーマーのフラッグショップのオープンを予定している。

上海と似た小売業動向を見せているのは北京だ。独立型の小売店よりもショッピング・モールの拡大が目立つ。空き物件への需要が供給を上回っていることと、建設費用や資本調達費用が増加していることが、賃料の引き上げを生じさせている。(ZUU online 編集部)

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