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米国の電子決済サービス大手「ストライプ」の社長であるパトリック・コリソン氏はインタビューの中で、4つの悩みを持っていたと明かし、シードアクセラレータのY Combinatorのおかげでそれを解決できたと述べていた。

昨今、「起業ブーム」と言っても過言ではないほど、「就職」や「転職」ではなく「起業」を選ぶ人たちが増えてきた。本稿ではその4つの悩みを中心に、将来、起業を選ぶことも視野に入れている人たちに向けて、シリコンバレーの有名な起業家や日本で起業した有名社長たちが同じように悩んだ点を掘り下げ、同時にその解決策を探っていきたい。

いったいそれが何であるのか、順番に見ていこう。

悩み1「資金が足りない」

まず起業家全員が口をそろえて言うのは、資金の悩みだ。人を雇うにもオフィスを借りるにも先立つものが必要だ。しかし、起業直後は簡単に売り上げは上がらず、資金繰りが苦しくなる――そんなサイクルに陥るスタートアップ企業も少なからず存在している。

どんなに優秀な起業家でも、学生の頃や給料を受け取って働いていた頃とは異なり、起業したての頃は何をするにもお金がかかり、「想像以上に焦った」経験をしている。事業で利益を出さない限り、銀行などから借り入れするか、ベンチャーキャピタルなどから出資を受けない限り資金は増えていかない。どういった手法でいつまでにどの程度のお金を工面するかは、起業家にとって非常に重要な問題となる。

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シリコンバレーでは、ベンチャーキャピタル(VC)が出資できない、まだ早い段階のベンチャー企業に対して、「シードアクセラレータ」という組織がお金を出すことがある。シードアクセラレータは、お金を出すだけではなく、オフィスを提供することもある。また著名なベンチャーキャピタルや大企業とのコネクションを持っていることが多いため、出資先を探したいVCに紹介を行ったり、大企業との協業案件を紹介したりすることも多い。

ベンチャーキャピタルの中にも、一回だけしかお金を出さず、何かあれば口を出してコントロールしようとしてくるところもある。しかし、成長の過程で資金が途切れた際の追加投資をも見据えて、起業家と一緒に覚悟を決めて本気で事業の推進を手助けしてくれるところもある。重要なパートナーとしての見極めに気をつけたい。

悩み2「良い立地のオフィスが借りられない」

起業直後は会社自体の信用がないため、通常の“倍以上”の家賃相当額を前払いしたり、社長個人が保証をしてまでオフィスを借りたりすることも多い。特に立地が良いところは家賃が高く、なかなか借りられない。

最近ようやくスタートアップ企業向けに、立地も良く快適なシェアオフィスを提供する企業も増えてきている。

たとえばサンフランシスコのTwitter社が入っているビル内にあるRunway Incubator。スタートアップ企業向けにシェアオフィスを提供しながら、将来が有望な事業を展開する企業に対しては資金の提供も行ったり、シェアオフィス内にある共有スペースでベンチャーキャピタルや大企業などとのネットワーキングイベントを頻繁に開催したりしている。Runwayのシェアオフィスを利用するスタートアップ企業同士での協業案件なども生んでいる。こうした付加価値のあるシェアオフィスが見つかると、ビジネスの幅、可能性は広がりそうだ。

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悩み3「採用力やネットワークが足りない」

これも先ほどのオフィスの悩みが関係してくるのだが、米国では「オフィスの立地」が採用力に影響するという。西海岸のスタートアップ企業では、シリコンバレーでは若くて優秀な人材がFacebookやGoogleなどに取られて採用がしにくい。このため、サンフランシスコにオフィスを構える企業が増えてきているという。

現地に進出している日本を代表するスタートアップであるチャットワーク株式会社の山本敏行社長によると、海外市場でプロダクトを成長させるためには、次の4つに関するポジションに、責任者レベルで現地人材を採用できるかどうかだという。それは「プロダクトデザイン」、「アライアンス」、「マーケティング」、「カスタマーサポート」だ。

しかし、「シリコンバレーではそれがほぼ不可能」と言うのだ。今後米国西海岸への進出を考えているのであれば、採用のためには、シリコンバレーではなくサンフランシスコにオフィスを構えることを検討したほうが良いだろう。

この点について日本でも同様のことが言える。最近、渋谷駅周辺のオフィス賃料が高騰している。主な理由は、交通の便や立地が良く、都心に住むことを好む若い優秀な人材を集めやすいため。こうした人材を求める企業が集まっているのだ。

ネットワーク不足の解決策に関しては、現地のシードアクセラレータやベンチャーキャピタルの助けを借りることが重要であると言える。彼らは事業を成功させるためにはお金を出すだけではなく、優秀な人材を集めることも非常に重要であると知っている。こういったことを見据えて、資金、オフィス、人材採用に関する協力をしてもらえるかどうかが、ベンチャーキャピタル選びで重要になってくると言える。

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悩み4「グローバル展開できるプロダクトをつくる知識や経験が足りない」

最後に、スタートアップ企業でよく起きている問題が、経営陣とエンジニアのコミュニケーションの問題だ。この大きな原因となっているのは、経営陣にプロダクトマネジメントやエンジニアリングに関する知識や経験が不足していることがあげられる。

先に述べた3つの悩みほどは直接的ではないものの、継続的な良い組織を作るためにはこの問題に早期から取り組むことは必須だ。ただし営業出身の人などには独学で身に付けるのが難しく、効率が悪い。しかしながら、それを補うための参考書や専門学校も数が少ないというのが現状だ。

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実は、上で述べたような4つの悩みをワンストップで解決することを目指している支援組織がある。日本を代表するWebデザイナーを多数輩出しているデジタルハリウッド大学を運営するデジタルハリウッド株式会社だ。

デジタルハリウッドは、この4月に「 G’s Academy 」という日本初の社会人向けエンジニア養成学校を作ったばかりであり、今後、その卒業生を中心とするスタートアップ起業に対して、資金面での悩みに対して「シードアクセラレータ機能」やオフィスが借りられないという悩みに対しては「シェアオフィス機能」も提供する予定である。

そして、単に新しい形態の学校を開校・運営するだけではない。Y Combinator、Plug and Play Tech Center、Runway Incubatorなど世界的に名が通ったシードアクセラレータやシェアオフィスを運営している組織Hackbright Academy、General Assemblyといった現地のエンジニア養成学校と、実際にシリコンバレーにまで足を運んで意見交換をし、方針づくりを行っているとのことだ。

インターネットやWebの領域に興味はあるが一歩を踏み出せないでいる人や、将来起業を見据えてアイデアを持っているが、実現方法が分からないといった悩みを抱えている人は、一度説明会に参加してはどうだろうか。