(写真=Thinkstock/Getty Images)
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2月第2週の東京株式市場は、円高が進行して地合いが一段と悪化した。原油安や欧州金融機関の信用不安も重なり、売りが膨らんだ。週初の8日こそ押し目買いが優勢で、日経平均株価は終値で1万7000円台を回復したものの、その後は3営業日連続できつい下げ相場となった。

イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言は、3月の追加利上げに慎重な姿勢を示す内容となり、ドル売り・円買いを誘った。この結果、円相場は一時1ドル=110円台に急上昇。先週末には日経平均は1万5000円の大台を割り込んだ。円高が進んだことで、輸出関連銘柄を中心に業績悪化懸念が広がった。当面は神経質な商いが続きそうで、底値確認には時間がかかりそうだ。

首位はバイオ、2位以下はIT関連

それでは、今回は東証1部でPBR(株価純資産倍率)の上位10銘柄ランキングを見てみよう。

(1)ペプチドリーム <4587> 25.26倍(単体)
(2)スタートトゥデイ <3092> 25.15倍(連結)
(3)MonotaRO <3064> 21.24倍(連結)
(4)一休 <2450> 14.88倍(単体)
(5)エムスリー <2413> 14.73倍(連結)
(6)カカクコム <2371> 14.27倍(連結)
(7)インフォマート <2492> 13.74倍(連結)
(8)オプティム <3694> 12.98倍(単体)
(9)ディップ <2379> 11.98倍(単体)
(10)さくらインターネット <3778> 11.97倍(連結)
※東証1部、2月12日終値ベース

PBRは株価を1株当たりの純資産で割った数字のこと。PBRが高ければ、バランスシートに示された資産の価値以上に、会社の成長性が評価されて株が買われたことを意味する。IT関連、特にEC(電子商取引)関連銘柄が多くを占めた中で、バイオ関連のペプチドリームが首位で異彩を放っている。

ペプチドリーム、製薬大手とのアライアンス続く

それでは高PBRランキングから、ペプチドリーム、スタートトゥデイ、一休を取り上げたい。

高PBR1位のペプチドリームは2013年6月上場の創薬ベンチャー。東証マザーズに上場していたが、2015年12月に東証1部市場に昇格した。製薬大手とのアライアンスが続いており、成長性を評価した買いが入っている。

昨年12月にはジェネンテックとの間で複数の創薬標的たんぱく質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬研究開発を共同で実施するため、両社とジェネンテック親会社のロシュの3社で契約を結んだ。今年2月5日には、塩野義製薬 <4507> との間でも、同様な創薬関係の共同研究契約を結んだ。新たな医薬品のタネを見つける「創薬」が年を追うごとに難しくなる中で、創薬につながる技術を有するペプチドリームの評価が高まっている。

出店ショップ数が増加するスタートトゥデイ

高PBR2位のスタートトゥデイは、衣料品のインターネット通販サイト「ZOZOTOWN」を運営している。国内のECサイトではアマゾン・ドット・コムや楽天 <4755> 、ヤフー <4689> などが大手だが、商品のカテゴリー別では他にも競争力の高いサイトがある。ファッションの「ZOZOTOWN」は、高PBR3位のMonotaROの工業用資材通販サイト「モノタロウ」と並び、株式市場で評価が高い。

ZOZOTOWNは服を選ぶ時に参考にしやすいアプリを提供し、利用者のニーズに応えている。スタートトゥデイが1月29日に発表した第3四半期の決算説明会資料によると、ショップの出店数が839と半年前比で22.5%増加しており、消費者が日常的に利用する消費の場として信頼を得ている。スマートフォンが幅広く普及したことで、百貨店など既存のチャネルから今後も顧客が流れてくると考えられている。

一休、ヤフー傘下入りで指折りの高PBR銘柄に

高PBR4位の一休は、高級ホテルやレストランの予約サイト「一休.com」を運営する。高級サービスに機能を絞ったECサイトとして評価を得ている同社であるが、このほどヤフーが約1000億円規模のTOB(公開買い付け)を実施し、一休を子会社化した。ヤフーは旅行サービスでJTBや楽天などに比べ出遅れており、身売り先を探していた一休創業者の森正文社長と、ヤフー傘下で成長を目指すことで意見が一致した。

TOB価格は3433円。TOBが発表された12月15日終値(2411円)と比べた上乗せ率は42%。翌16日からは株価はTOB価格にさや寄せする形で取引が進んだため、東証1部でも指折りの高PBR銘柄となった。(ZUU online 編集部)

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