(写真=PIXTA)
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おはようございます。昨日はすごい上昇となりました。一貫して割安感が強い銀行株などに注目していたのですが、一気に買戻しが入り大きな上昇となりました。新聞やテレビではさかんに「マイナス金利」が悪いことのように喧伝されていますが、本当に銀行にとっても悪いことかどうか、特に日本の銀行にとって悪い事なのかどうかをしっかりと考えた方がいいと思います。

銀行も単純に利用者にコストを転嫁するということでなく、「運用先がない」と言うのであれば運用先を探す、あるいは有利な運用をするということで他社との差別化も図れるのではないかと思います。完全に横並びでリスクがどうしたと言っているのではだめだと思います。銀行がしっかりと仕事をするということが景気が良くなるということだと思います。

米国株は休場ですが、欧州株が堅調、為替も円安方向に振れたことから堅調な展開が期待されます。とりあえず買戻しを急ぐ動きが終り、今度はしっかりと買い直しの動きが出て来るかどうかと言うことであり、先週までのような売りが止まれば値持ちが良く、値持ちが良ければ買戻しや買い直しの動きがさらに加速されるということになりそうです。様子を見ながら動いた方につくという事なのだと思います。

1万5000円を割り込んだところでは買われるという雰囲気になってきたのではないかと思います。為替が落ち着いて来れば売られ過ぎ銘柄から買い直され、日経平均も1万6500円~1万7000円水準までは戻すことになるのでしょう。まずは1万6000円水準を抜けてしっかりと値固めできるかどうかと言うことになりそうです。

本日の投資戦略

売られすぎの修正が一気に行われた格好です。ここまで一気に戻すと思いませんでしたが、動くときはやはり大きく動くということなのでしょう。まだまだ急落懸念がなくなったということでもないのでしょうが、売り方も無理に売り難くなったのではないかと思われ、ここまでの「売れば儲かる」と言うことが「買えば儲かる」と言うことになれば昨年10月~11月のように一気に戻す動きになるのでしょう。

先週までは特に理由のないなかで売られ、売られたことで一生懸命売られた理由を探すということでしたが、今度は買われる理由を必死で探すということなのかもしれません。指数の動きが増幅される要因が多いので、動き出すと大きな動きになるのでしょう。これまでよりも大きな波での動きが続いていると割り切って、大きく方向を見て行くということで良いのだと思います。


清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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