米国利上げ・中国の景気不透明感・資源価格動向。この3つを大きな要因として、昨年から新興国、特に資源国における経済情勢が芳しくない。この流れは新興国だけではなく、本年においては先進国へも大きく波及し、新年相場があけてからも不安定な状況が続いている。

日経平均株価をみても「申酉騒ぐ」の相場格言通り乱高下が目立つ。2016年2月12日、日経平均株価は1万5000円台を1年4ヶ月ぶりに終値で下回った。年初からの下落率は20%を超える水準だ。そうかと言えば、2月15日には1000円を超える上昇を見せており、まさにジェットコースターのような相場だ。こうした相場ではボラティリティが大きく一日に日経平均株価ですら数百円動くのはザラとなる。そのため、ハラハラドキドキ、不安になる投資家も多いことに違いない。そこで不安になる投資家へ、今だからこそ知っておきたい3つのアドバイスを紹介する。

1.下落時がチャンスの可能性もあること

まず、昨年から見れば相場が下落している今だからこそ、銘柄を見極めることが重要である。こうした不安が不安を呼ぶ相場においては、業績が良いものも悪いものも売られる傾向にある。そして、信用取引などの追証も手伝い、さらに下落するといった現象が起きる。しかしここで一歩踏みとどまって考えてほしい。これは不安ではなくチャンスである可能性もあると。

こうした相場全体が大きく下落することは決して珍しいことではない。こうした時には、本来下がる理由のない優良銘柄まで下がる。そのため、いかに大幅下落局面で業績の良い銘柄を拾っていくことができるかが株式投資では重要となってくる。これが後々大きなリターンをもたらす可能性があるからだ。

2.長期投資を心がけること

次に、長期投資を心がけること。といっても、何でも長期で保有すればよいというわけではない。今後も業績が期待できる企業や、成長が期待できる国に対して長期での投資を心がけるのだ。

過去の歴史を振り返ってみると、幾度となく「危機」は発生している。具体的には、アジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマンショック、欧州債務危機など、ここ10~20年を見ても危機は多く発生している。これらの危機は、株式市場にとって当然ながらマイナスの影響をもたらしている。しかし、その後どうなったであろうか。こうした危機を乗り越え、成長する国々の株式市場、業績の良い企業の株式は上昇しているではないか。例えば、米国のNYダウを見てみても、過去20年、10年、5年の推移をみると、確かにこうした危機時には下落しているが、長期的に見れば右肩上がりに上昇している。そのため、長く保有できるかどうかが、上昇機運を掴むことに繋がる。

3.分散投資の実行

あくまで過去を振り返っての話だが、長期投資は米国をはじめ他の国々においても着実に成功している。しかし残念ながら我が国においては、バブル崩壊後の長期低迷から浮上しきれていないのが現状だ。つまり長期投資とはいえ、いや長期だからこそ、日本株式のみに投資するような一極集中の投資には大きなリスクがある。そうした事態を避けるために分散投資もおこなう必要がある。日本株だけ、円預金だけといったように、資産を一つにまとめるのではなく、複数の資産へと配分することでリスクを分散させるのだ。

スタートラインは、いかに優良銘柄を見つけるか

こうした3つのポイントを着実に守りながら運用を心掛けるとパフォーマンスも向上することであろう。しかし一番最初に大切なのは、いかに優良銘柄を見つけることができるか、これが要となる。個人投資家の中には、きらりと光る優良銘柄を世界各国から探してくることが可能な方もいるだろう。しかし、日本株は別としても、なかなか世界全体から探すのは通常は難しいといえる。

そこで、そんな悩みを解決してくれる専門家としてピクテを挙げたい。ピクテは、スイスに本社を置き210年の歴史を誇る伝統的な金融グループである。上記3つのポイントにもある、長期分散投資という一貫した哲学を掲げており、欧州の富裕層を中心に高い信頼を獲得している。そんなピクテが、今回、日本で世界の優良企業の株式に投資する「iTrust世界株式」という投資信託の展開を開始した。この投資信託の特徴は大きく2つある。

投資対象として魅力のある企業を厳選、運用することですでに実績をあげていること。約8年の運用実績を持つマザーファンドとそのベンチマーク(MSCI世界株価指数)の、3年間ローリング・リターン(2007年6月末から2015年10月末)を比較すると、97%の期間(65計測データ中63回)でマザーファンドが上回っていた。

富裕層のお金の執事とも言われるプライベートバンクから始まったピクテならではの長期視点に立った銘柄選別が高パフォーマンスに表れている。もう1つの特徴が、ネット専用でコストを低く押さえており、アクティブファンドであるにもかかわらず、信託報酬は年0.89%(税抜)と低く設定されている。株式でリターンを狙いにいくファンドでこの信託報酬は業界平均よりも遥かに安い。これは、iTrust世界株式がネット専用投信のため、人件費や販促費を抑え、投資家に還元しているためである。

個別銘柄を探すことが難しい、まとまった資金を運用することが難しいものの世界に分散・長期投資をおこないたい。そんな方は、世界的に株価が下落している今こそ、厳選された割安の優良銘柄で構成されたiTrust世界株式に注目してみてはどうであろうか?