1円玉以外にキャッシュレス化の影響を受けた硬貨

2011~2013年には、1円玉以外にもキャッシュレス化の影響を受けた硬貨がある。どの硬貨が該当するかは、以下の発行枚数を見れば一目瞭然だ。

硬貨の発行枚数
時期1円玉5円玉10円玉50円玉100円玉500円玉
2011年456枚456枚255,936枚456枚178,936枚301,936枚
2012年659枚659枚279,211枚659枚402,211枚267,211枚
2013年554枚554枚100,892枚554枚608,892枚137,892枚

2011~2013年に発行された硬貨の枚数は、「1円玉・5円玉・50円玉」が圧倒的に少ない。実際に、これらの硬貨はすべてプレミアがついており、1枚あたりの相場が2,000円を超えているものも存在する。

一方で、10円玉や100円玉、500円玉については、前後の年と比較しても発行枚数に大きな違いはなかった。キャッシュレス化の波が進んだとは言え、これらの硬貨は日常のショッピングでも使い勝手が良いことから、需要がそこまで減らなかったものと考えられる。

特に価値が高いプレミア硬貨の一覧表 ここまで読み進めた方であれば、当然「ほかにはどんなプレミア硬貨があるの ? 」と疑問に感じるだろう。そこで以下では、前述で紹介した以外のプレミア硬貨を一覧表でまとめた。

硬貨の種類発行年大まかな相場プレミアがついている理由
1円玉2016年 (平成28年)3,000円キャッシュレス化の再加速により、発行枚数が減らされたため。
2017年 (平成29年)3,000円同上。
5円玉2000年 (平成12年)20円新500円玉に製造ラインが集中した影響で、発行枚数が減ったため。
2010年 (平成22年)2,000円キャッシュレス化の影響をいち早く受けたため。
10円玉1958年 (昭和33年)100円ギザ付の10円玉としては、最も発行枚数が少ないため。
1986年後期 (昭和61年)20,000円昭和62年用のデザインのものが、手違いによって昭和61年の後期にだけ発行されたため。
50円玉1987年 (昭和62年)4,000円製造枚数の関係で、貨幣セット用のみの発行となったため。
2019年 (平成31年)2,000円貨幣セット用のみ以外では、歴代で最小の発行枚数となったため。
100円玉1964年 (昭和39年)300円銀貨として造られた100円玉のうち、最も製造枚数が少ないため。
2001年 (平成13年)300円新500円玉に製造ラインが集中した影響で、発行枚数が減ったため。
500円玉1987年 (昭和62年)1,000円市場の需要が少なかった影響で、発行枚数が減らされたため。
1989年 (昭和64年)600円発行期間が約1週間しかなかっ
(※実際の相場は時期によって異なる)

上記に該当するプレミア硬貨を見つけたら、普段の買い物で使わないよう別の場所に保管しておこう。