外貨投資や株式投資においては「情報」が命となる。トレンド予想の材料となるトピックスをいかに早く入手できるかによって、成果やリターンが変わってくるからだ。本コラムでは、若い世代の「イマドキの投資家」たちが、どんなツールを使って最速で情報を入手しようとしているのか探ってみたい。
若者世代が駆使しているツールを知ろう
紙媒体の代表格である「新聞」は、自分に興味がないニュースも半強制的に目に入るという、Webにはない優れた点がある。しかし、「情報の鮮度」という観点では、紙媒体の特性上、インターネットを使ったさまざまなツールには及ばないこともしばしばだ。
例えば、毎朝届く新聞には、その日の早朝5~6時にクローズした米国株市場の情報は載っていない。一般的に、日刊新聞の原稿締切は遅くて深夜25時台だからだ。情報の入手を紙媒体だけに頼っていると、どうしても情報の入手で一歩出遅れてしまう。
であれば、積極的にインターネットを使ったツールを利用したいところだ。「デジタルネイティブ世代」 (幼少期からデジタルに慣れ親しんでいる世代) などと呼ばれるいまの若者は、テキストや音声のSNSやウェブメディアをフル活用し、鮮度が高い情報を入手している。
定番SNSで情報収集をしよう
Twitter (ツイッター) やInstagram (インスタグラム) 、Facebook (フェイスブック) は、テキストや画像、動画などをシェアするSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス) だ。簡単に言うなら、自分がフォローした投稿者 (アカウント) などが発信した情報をリアルタイムに確認できるツールだ。
例えば、こうしたSNSを使って為替の情報を入手したい場合は、為替に関する情報を頻繁に発信しているアカウントをフォローすればいい。株式投資に関する情報を得たい場合も同様だ。ちなみに、どのSNSも、基本的には無料で自身のアカウントを開設できる。
ただし、むやみやたらにフォローをしすぎると、本当に読む価値のある投稿が埋もれてしまい、本末転倒だ。そのため、フォローするアカウントはある程度厳選することも時には必要で、定期的にフォロー中のアカウントの「断捨離」も進めたい。
ちなみに、総務省が2021年8月に公表した調査報告書によれば、若者世代においてはTwitterとInstagramの利用率が高い。Twitterの10代の利用率は67.6%、20代の利用率は79.8%。Instagramの10代の利用率は69.0%、20代の利用率は68.1%となっている。
特に投資関連の情報に関しては、Twitterで情報集めをしている人が多いかもしれない。ただし、どのSNSにも言えることだが、投稿された情報が全て正しいものとは限らない点は注意が必要だ。
音声メディアは“ながら情報収集”に向いている
何か別のことをしながら情報収集をする“ながら情報収集”に最適なのが、「radiko」 (ラジコ) や「Voicy」 (ボイシー) といった音声メディアだ。
TwitterやInstagramはパソコンやスマートフォンの画面を見なければ情報を入手できないが、radikoやVoicyなら「散歩をしながら」「家事をしながら」「電車などで移動しながら」といった具合に、効率的に情報収集をすることが可能だ。
radikoはラジオをパソコンやスマホで聴くことができるアプリで、無料利用では住んでいるエリアのラジオしか聴けないが、プレミアム会員登録をすると全国のラジオ局の放送を聴くことができる。経済や投資に関する番組のスケジュールをあらかじめチェックしておくと、情報収集がしやすい。一部、過去の放送も聴ける。
Voicyでは、様々な投稿者から発信された音声コンテンツを聴くことができる。キーワード検索で音声コンテンツを探せるのも便利だ。チャンネルによっては毎週決まった曜日・時間に音声コンテンツをアップロードしているので、そうした情報も知っておこう。
Webメディアやnoteなども活用してみよう
そのほか、株式や為替に特化した情報を扱っているWebメディアや、文章投稿サービス「note」 (ノート) なども積極的に利用したいところだ。
noteの場合、投稿を読むのに「無料」と「有料」の場合があり、月額制のサブスクリプション (講読) プランを用意している投稿者もいる。TwitterやInstagramは短文投稿がメインのツールだが、noteではどちらかと言えば長文のコンテンツが多い傾向がある。
新しいことに挑戦する意欲を持ち続けよう
リアルタイム性に秀でているSNSやウェブメディアは、為替や株式投資に関する情報収集以外でも便利に使える。
たとえば、Twitterをスマートフォンにインストールしておけば、電車や飛行機などの公共交通機関の運行情報やトラブルの情報などをすぐ入手できる。よく行くスーパーのアカウントをフォローしておけば、お得なセールの情報も手に入れやすい。
「若者が使っているツールはよく分からない」と、便利な最新ツールを活用することを諦めてしまうのはもったいない。何歳になっても新しいことに挑戦する意欲を持ち続けることが重要だ。
(提供:大和ネクスト銀行)
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