多くの「走る歓び」を体現する車を誕生させてきたマツダ <7261>。世界中に根強いファンを多く抱え、今でも歴代の名車たちがマツダファン達の間で話題に上がっている。世界で愛されたマツダ車を見ていこう。
初代キャロル 「軽自動車規格に収まるサイズ」
1962年誕生の初代モデルは「キャロル360(P360 Carol)」および「キャロル600(P600 Carol)」。
税や保険料の優遇が受けられる軽自動車規格に収まるよう、キャロル360は小さく作られた。全長は3メートル弱で、車両総重量はわずか525キロ。逆向きに傾斜したリアウインドーが個性的。「キャロル600」では馬力が少し向上。
RX-8「最後のロータリー車」
2003年から12年まで生産・販売されていたマツダによる最後のロータリー車。RX-8より前に生産販売されていた「RX-7」とは異なり、RX-8はターボチャージャーを搭載せず、さらに大人4人が乗れるクルマだった。
RX-8にはまた、後部座席の乗り降りをサポートする観音開きドアが採用された。
だが真の魅力はその走りにある。軽快なステアリングとバランスのいいシャーシを実現したRX-8は、曲がりくねった山道も優雅に走り抜けられる。
ユーノスコスモ 「1990年にGPSカーナビ搭載」
「コスモ(Cosmo)」(1967~96年)の4代目モデル「ユーノスコスモ(Euros Cosmo)」は1990年に販売開始された。
当時、高級グランドツーリングカーのフラッグシップモデルだった。4速ATのみの設定で、FR(後輪駆動)の2+2シータークーペ。ロータリーターボエンジン搭載モデルも設定された。
驚くことに、ユーノスコスモはGPSカーナビを搭載し、操作にはカラータッチパネルが採用されているが、なんと1990年のことだ。
速く快適で豪華な、コスモの最上級モデルの同車だったが、燃費効率は悪かったという。