4月 潜水艦受注フランス獲得、国際空港でストライキ

豪州の次期潜水艦受注に関わる競争で、2030年以降導入する潜水艦についてフランスと共同開発することを一応の決着とした。

ブラッセルの空港テロ事件を受けて、シドニー、パース、アデレード、ブリスベン、ケアンズなどの国際空港の入国管理や税関部門ででそれぞれ1時間から約12時間のストライキが決行された。

国内最大手電気機器販売会社DickSmithが閉鎖。カンタスの不安材料発言で株が20.9%ロスと大幅に落ち込んだ。国内不動産の40%がオーバーバリュー(過大価値評価)であることが問題になり、若年層の家購入が更に難しくなった。また中国人投資家の不動産爆買いが大きく目立ち始め、中でも国土の1%を丸々買い占めたとして中国人投資家に注目が集まった。

5月 GDP好調な伸び バックパッカー税導入6カ月延期

GDPが今年に入り4か月で既に1.1%、2012年3月以降3.1%の伸びを見せた。

タンブル首相が掲げたバックパッカー税の導入が6か月延期となった。導入後はワーキングホリデー者への影響が多大になることが見込まれている。

土地や家屋の値段に影響するキャピタルゲイン税の引き下げが決定し富裕層はますます有利になった。また「Key2drive」という初心者ドライバー向けの無料運転講習を政府が全面的に補助。400万豪ドルが計上された。

6月 翌7月の選挙戦に向けて攻防戦開始 失業率上昇に歯止め5.7%

7月2日の選挙に向け、自由党ターンブル首相と労働党のショートン氏の激しい選挙活動が始まった。結局開票の結果、どの主要政党も組閣に必要な議席数を確保できなかった。

食中毒問題や未成年雇用問題などで揺れるKFC。グルメバーガー第2弾のポーク・バーガーを発売開始、巻き返しを図る。タロンガ動物園では生後6カ月のコアラの赤ちゃんが公共の場に初デビュー。

国内失業率が5.7%とようやく横ばいになり、上昇に歯止めがかかった。Brexitの影響を受け、原油や鉱山などのエネルギーセクターを筆頭に株が大幅に落ち込んだ。

2016年の下半期は株式市場や金融セクターでBrexit後の影響が如実に表れてくるだろう。豪州は7月に決算期を迎えるので、英国からの企業撤退の動きにも目が放せない状況である。また、選挙戦も終わり結果を待つだけとなった。ターンブル首相が残るかショートン氏が勝利するかにも注目が集まるところである。(トリー・雪香)

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