R32GT-R,R34GT-R,R33GT-R
(写真=プレスリリースより)

GT-Rといえば、いまでこそ「日産GT-R(R35)」として独立した車名となっているが、もとはスカイラインのレース仕様グレードの一つだった。レースで打ち立てた数々の金字塔に加え、ゲーム、アニメ、映画なども影響し、世代を超えた人気がある。日本国内はもちろんのこと、世界中のファンを魅了するスポーツカーだ。

もはや中古でさえ手にいれるのが困難となっている「スカイラインGT-R」であるが、最近はレンタカーで楽しむ企画も登場している。

レンタカー・カーシェアリング事業等を行う「The fun2drive Owners' Club」は、箱根・伊豆のワインディングでスカイラインGT-Rの「第二世代」R32、33、34を乗り比べる「歴代RB26DETT乗り比べツーリング」を提供している。維持するだけでも大変な費用がかかる往年の名車3台を「少しだけ乗れる」のは、ファンとしても嬉しいことだろう。今回は「第2世代」スカイラインGT-Rについて解説しよう。

「R32 GT-R」JTC29連勝を飾る伝説の名車

R32 GT-R(写真=Webサイトより)
スカイライン R32 GT-R(写真=Webサイトより)

スカイライン R32 GT-Rが誕生したのは1989年。当時はホンダNSXやユーノス・ロードスター、トヨタ・セルシオ等が続々と登場した自動車の当り年であった。また、日経平均株価が史上最高値となる3万8957円を記録するなど、日本経済がバブル景気の最高潮にあった時期でもある。

そうしたなかで登場したR32 GT-Rは、レース用に開発された直6のRB26DETTエンジンに加え、普段はFRだが加速時やコーナリング時にはセンサーが感知し4WDに変化する、スタンバイ式4WD「アテーサE-TS」を装備。「二駆と四駆の良いとこ取り」というハイテクシステムを武装した文字通り異次元の走行性能を実現した。

レース志向のコンセプトを持つBNR32型は、JTC(全日本ツーリングカー選手権)通算29連勝のをはじめ、輝かしい成績を納めた。