夏風邪,大人,社会人
(写真=Thinkstock/Getty Images)

夏になると子どもたちの間で流行する感染症は、大人がかかると重症化しやすいものもある。ただの夏風邪と思って会社に行って、菌をばらまいてしまう危険性もある。たかが夏風邪と甘くみていると、大変な目に合うかもしれない。

子供の病気と侮るなかれ

夏に流行する感染症として、手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱は知られている病気だ。まとめて3大夏風邪と呼ばれ、0~5歳の乳幼児がかかりやすく、学校保健安全法で出席停止と定められている。患者の大半は子供だが、大人もかかることがある。

手足口病

手のひらや足の裏、口の中などにかゆみを伴う水疱ができる手足口病は、発熱しても1~3日で下がり、高熱になることは少ない。まれに髄膜炎や脳炎を起こすことがある。原因となるウイルスが複数あり、一度かかったものには免疫ができるが、他のウイルスに感染することで、何度も発症することもある。

ヘルパンギーナ

38度以上の発熱、喉の奥に小さな水疱ができるなど、手足口病と似ているヘルパンギーナ。原因ウイルスの一部も手足口病と同じだが、高熱と水疱が口の中にだけできるのが特徴だ。こちらも、まれに髄膜炎や心筋炎、熱性けいれんを起こすことがある。

プール熱(咽頭結膜熱)

39~40度の高熱や喉の腫れ、目の充血や目ヤニなど喉と目に症状が出るのが、プール熱の特徴だ。プールの水を介して感染することがあるので、この名がついているが、飛沫感染や接触感染が主な感染経路である。

冬の感染症とは違う、高温多湿がウイルスの温床になる夏

冬に流行するインフルエンザウィルスなどは低温乾燥を好む一方、夏は高温多湿を好むウイルスが多い。エンテロウイルスやアデノウイルスなど、のど・腸管ウイルスが繁殖しやすい環境になっているからだ。

夏の暑さで体力が落ちるのも感染拡大に拍車をかけている。夏バテでしっかりと食事をとれていない、寝苦しくて十分な睡眠がとれていないなど、生活習慣の乱れが体の免疫低下を引き起こしてしまう。

鼻や喉の粘膜から侵入するウイルスは、エアコンや扇風機を使用していると部屋が乾燥とともに拡散しやすい。乾燥は鼻や喉の免疫を局所的に下げ、そこにウイルスが入り込無予知を与えてしまう。高温多湿を好むウイルス、体力と免疫の低下、エアコンなどで乾燥し飛散すること、この3つが夏に感染症にかかりやすくなる原因だ。