ただ、ベンチャー企業には柔軟性を求める向きも確かにあり、「お堅い」金融人材が馴染めるのかという問題もあり、クラウドクレジットでも柔軟性は大切だという。国際的な資金の移動を扱うことから、日本の国内法だけではなく国外の法律も考慮に入れなければならず、柔軟な対応力が求められるからだ。
松家氏は「さまざまな経験と柔軟性のバランスの取れている人が、活躍できるのではないか」、その点では「ベンチャー企業や外資系で働いた経験を持っていれば、受容度も高く、フィットしやすいのではないか」と話す。
スタッフとのコミュニケーションにも配慮
クラウドクレジットで働くスタッフの年齢層が幅広い一方で、人柄もさまざま。一人あたりの責任も大きいことから思わず議論が白熱してしまうこともあるが、松家氏は「意見をすぐにいう人もいれば時機を見ていう人もいる。多くの人に言う人もいれば、言う相手を考えて相談する人もいる」「一見目立たない意見でもダイヤの原石が眠っていることがある」と説明する。
さまざまな人の意見も拾い上げて、周知を図ることで情報の展開を図っていると言えそうだ。
金融サービスを新たに作り上げるべく同社は組織のさらなる強化も継続的に図っているとのこと。現在のところ、多様なスタッフを揃えている同社も、1月に1人程度の速さで人材の採用を進めてはいるものの「思っているほどのペースで採用できていない」(松家氏)という。
「ガッと攻めたい時に、責められるように人材をそろえたい」という同社が今後、どのように組織強化を図っていくのか注視していきたい。( FinTech online編集部 )
クラウドクレジット株式会社
本社:〒102-0083 千代田区麹町3-12 アネックス麹町 5階
代表取締役: 杉山 智行
資本金:1億9,525万円
世界の資金需要者と日本の個人投資家を、投資型のクラウドファンディングのプラットフォーム。世界にはまだまだ投資機会があるものの、実行するための原資の不足に直面している国もあり、資産運用の幅を広げる一方で資金需要者をサポートすることで、それぞれの国の金融ニーズをより効率的な充足を目指している。
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