shibuya
(写真=PIXTA)

時代の変遷とともに、都市も刻々と変化しています。常に最先端を行く発信地であり、日本有数のクロス・オーバーステーションでもある東京・渋谷はその筆頭でしょう。

交通面では副都心線の開業や東急東横線との相互直通運転が始まり、駅周辺では大規模再開発も進んでいます。一方、渋谷ヒカリエの開業などとともに、スタートアップ企業が再び渋谷に集まるようになり、ビジネスも活性化しています。
そこで今回は次世代に向けて進化を続ける渋谷の動きを紹介しましょう。

交通の変化

9路線を抱える国内有数のターミナル駅・渋谷。近年起こった大きな変化と言えば、2013年3月の「東急東横線の地下化」と「東横線・副都心線の相互直通運転の開始」でしょう。

地上にあった東急東横線ホームを地下に移動させ、渋谷駅から隣の代官山駅までの間を地下化するという工事は、世紀の大工事として注目を集めました。

そして、東急東横線と東京メトロ副都心線との直通運転です。当時すでに東武東上線・西武池袋線と直通運転していた副都心線と、横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜駅~元町・中華街駅)と一体化している東急東横線を合わせて、全国でも珍しい5社の相互乗り入れとなりました。これによって、東京、神奈川、埼玉の1都2県を縦断する直通電車が誕生し、より広い地域から渋谷を訪れる人が増えることになりました。商業施設にとっては、より多くの顧客層からの集客が可能となったことを意味します。

さらに2019年度には、相模鉄道・相鉄線と東急東横線・目黒線を結ぶ新線「相鉄・東急直通線」の開通が予定されています。これが実現すれば、神奈川県央部や横浜市西部から東京都心へのアクセスが大きく向上し、渋谷を訪れる人の数はさらに増えることでしょう。