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(写真=PIXTA)

会社の魅力とはその業績や事業だけではなく、社員がどれだけ会社を信頼しているかというのも重要なポイントでしょう。そのためには、福利厚生の充実こそがカギとなります。

保険や年金、その他各種手当といった制度が整っていれば、社員は安心して勤務でき求人募集によって優秀な転職者を獲得することもできます。会社にとってはまさに良いことが多いのです。

求職者が理想としている福利厚生のポイントとは

せっかく作った制度が社員のニーズとずれていては、むしろやる気を削ぐ結果を招きかねません。失敗を防ぐためにも、一つずつ分析していきましょう。

● 対象者の条件が自分にも当てはまっているか
どれだけ良い制度であったとしても、社員自身が受けられなければ全く意味がありません。誰も受けられない福利厚生では、存在する意味がないのです。形だけのものになってしまわないように、なるべく多くの層が受けられる条件を定めておきましょう。

● 長期間受けられるものか
生活を補助する制度の場合、長く恩恵を受けられる方が社員に喜ばれます。たとえば、一年限りの住宅手当などは一時的には喜ばれても、対象外になったときのことを考えると社員は不安を感じてしまいます。社員が安心して生活設計できることを、第一の目標として考えましょう。

● 精神的、あるいは金銭的な利益につながるか
福利厚生とは、対象者の利益につながるものです。奉仕活動などに強制参加させるといったものでは、むしろ負担になる可能性があります。社員の生活や仕事上での問題を十分に把握し、それを解決するような制度を作りましょう。