今年もIPOが盛り上がりを見せる中で、10月25日に今年の注目IPO銘柄の一つであるJR九州が上場する。
今年は比較的大型のIPOではすでにLINEが上場し、大型上場の割に初値が高騰するなどLINEが初値で当たった公募組にとってはなかなか割がよい投資となったようだ。
もうすぐ上場するJR九州もLINE同様に大きな注目を集め、初値がいくらになるかが投資家たちの中でも話題となっている。本記事では、JR九州の初値がどうなるかを以下の順に説明していく。
IPO初値のこれまでの傾向からJR九州の初値がどうなるのかを多様な視点から見ていこう。最後には初値予想も大胆予想しているのでさいごまで目を通していただきたい。
「IPO初値」は3つのパターンに分かれる
IPOの初値(上場時に初めてつく価格)は一般に募集したときの価格よりも高くなりやすい。これは募集している段階で、割安に価格が設定されていることが多いからである。公募(上場前の募集)で当選した投資家であれば「公募で取得し初値で売る」という行為を行うことですぐさま利益をあげることができる。
ただ、この初値のつき方には銘柄ごとの違いにより次のような3つの傾向がある。
①初値が2倍以上の大暴騰を演じる銘柄(このパターンがもっとも少ない)
・公募で取得することが著しく困難。
・市場はマザーズなどの新興市場。
・時価総額は小さい(数十億円)
②初値が公募の価格よりは上がるが倍にはならない銘柄(このパターンが最も多い)。
・やり方次第で公募で取得が可能。
・市場は様々
・時価総額は大きめ(数百から数千億円)
③初値が公募を下回る銘柄(このパターンは少なめ)
・公募で高確率で取得できる。
・東証1部、2部が多い
・時価総額は大きい(数千億円以上)
大きく分けると上記の3つに分類できる。