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DB11(画像=Aston Martin Webサイトより)

英国発のラグジュアリーなカーブランドといえば、アストンマーティンを入れないわけにはいかないだろう。DB5をはじめ、映画007シリーズのボンドカーとしてもその名が広く知れ渡っている自動車メーカーだ。

そのアストンマーティンが2020年までに、毎年新モデルやスペシャルエディションを出していくという。その戦略に迫る。

1913年に設立、名前の由来は?

アストンマーティンは1913年にロバート・バンフォードとライオネル・マーティンによって、バンフォード&マーティンリミテッドとして設立された。

翌年、バッキンガムシャーで行われたアストンヒルクライムに、アストンマーティンという名前をつけたクルマで出場し、好成績を納める。アストンヒルクライムの「アストン」とライオネルマーティンの「マーティン」を組み合わせ、「アストンマーティン」という名前が誕生したのである。

第二次世界大戦終了後、デイビッド・ブラウンによって買収され、彼の名前の頭文字DBシリーズが生まれることになった。2013年には創業100周年を迎え、英国はじめ全世界で祝福の行事が行われた。

そして次の100年に向けてアストンマーティンは前進する。そのセカンド・センチュリープランこそが、新モデルやスペシャルエディションを次々と出すという戦略の根幹なのだ。

このセカンド・センチュリープランとしての第一弾の新モデルは、日本でも発表が行われたDB11だ。今後は2020年までに新モデルを毎年1台ずつ、スペシャルエディションを毎年2台ずつ発表する予定が組まれており、2020年までに、全世界でアストンマーティンの販売台数を倍増させたいということである。

既に発表されたスペシャルエディションは、2015年にヴァンテージGT12とヴァルカン、そして2016年がヴァンテージGT8と、レッドブルレーシングと共同開発したAM-RB001である。2017年以降の予定はまだ決まっていないとのことだ。

セカンド・センチュリーの幕開け、DB11

DB2/4、DB5そして最近では映画でジェームズ・ボンドのために開発されたDB10と、007ボンドカーの代名詞的存在である、アストンマーティンDBシリーズ。その最新作DB11は2380万円からと、かなり日本市場への意気込みを感じさせる設定だ。納車は2016年末からが予定されている。

エアロダイナミクスの最先端を追求し、パワーユニットにはDB9よりも排気量が小さくなった、自社設計の新しい5.2リッターV12ツインターボ・エンジンが搭載された。0~100km/h加速がわずか3.9秒、最高速度は322km/hに達する。DB史上最速だ。

スペシャルエディションでは、限定100台生産のヴァンテージGT12、限定24台で2.5億円のヴァルカン、限定150台のヴァンテージGT8と、まだコンセプト段階のハイパーカーAM-RB001とどれも希少性が高く、話題になるモデルを輩出している。

AM-RB001はサーキットモデルと公道モデル両方開発を予定しているというが、いずれもレースを意識したものばかりだ。

アストンマーティンが話題性の高いモデルを出すことにより、ブランド力が上がり、主力車種が売れていくということを意図したものなので、2020年までコンスタントにスペシャルエディションを発表することは重要なものだ。

パーマーCEOのリーダーシップ

このアストンマーティンのセカンド・センチュリープランを率いているのが、2014年10月から就任した、アンドリュー・パーマーCEOである。英国生まれのパーマー氏は、チャータード・エンジニア/チャータード・マネージャーの資格を持ち、自動車業界で40年近いキャリアがある、日産自動車から転職を果たした人物だ。

850億円を超える資金調達をはじめ、ファイナンス面でも盤石の体制を組むことができたアンディ・パーマーCEO。アストンマーティンの次の100年を進めるために、彼以上にふさわしい人物はいなかったのではとも思える。

順風満帆に見えるアストンマーティンだが、今後その成長を阻むライバルの存在はあるのだろうか。

英国のラグジュアリーブランドといった観点なら、マクラーレン、ベントレー、ロータス、ジャガーランドローバー、ロールスロイスといった名前が上がると思うが、どのブランドも、量産型やレーシング視点の傾注度といった観点から、ユーザーターゲットは異なっており、直接的なライバルは不在といえるのではないだろうか。GTカーを主力としたアストンマーティンは、唯一無二の存在となっている。

アストンマーティンのセカンド・センチュリープランの成功は、パーマー氏CEO就任時のコメントに約束されているように思えてならない。それは次のようなものだった。

「アストンマーティンは、世界中で圧倒的な認知度を持っているだけでなく、大きな成長の可能性を秘めたアイコン的ブランドです。このような会社を率いるチャンスを得たら、絶対に辞退はできないでしょう。私は、アストンマーティン全従業員と力を合わせ、未来にふさわしい次世代のアストンマーティン製品を創り上げていきます」(高橋大介、モータージャーナリスト)

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