冬のボーナス,貯め方,貯まらない
(写真=PIXTA)

冬のボーナスの時期がやって来た。日本労働組合総連合会(連合)の調べによると、2016年の冬のボーナス平均額は昨年よりマイナスの63万5215円。業種によって増減にばらつきがあるのが今年の特徴だ。

さてそんなボーナスだが、気がついたら無くなっていた……そんな残念な声も聞かれる。程度の差はあるものの思い当たるという方は少なくないだろう。今回こそ貯めたいという方のために、4つのタイプと対処法をご紹介しよう。

1. 計画がなく、家計口座におきっぱなしにする

ボーナスが出ても、使い道が決まっていないとしばらく家計口座に置いておくことになる。長く置いておくと毎月の家計からはみ出したイレギュラーな支出は全部ボーナスでまかなっていることになる。必要なものや、始めからボーナスを充てるつもりだったのならいいのだが、無駄な支出も紛れ込む可能性は大きい。

そもそもイレギュラーな支出は年中あるものだ。車検や自動車税などの車関係費、家具や家電の買い替え、冠婚葬祭などの交際費、イベントや記念日の出費など、予算を考えずに場当たり的に支出していると、どうしても金額が膨らんでしまいがちになる。大まかにでも1年の必要額を見積もって、特別な支出用に予算を持つようにすべきだ。特別な支出も毎月の収入で賄うのが基本だが、どうしても不足分があればボーナスからも一部取り分ける。

特別な支出用の予算ができれば、ボーナスの有効利用だけでなく、毎月の生活費もバラツキが減って家計管理しやすいというメリットもある。残ったボーナスも、無計画では目先の欲望に負けて、本当に回したい支出にまわせないという事もあり得る。

ボーナス活用の決め手は「支給前の計画」なのだ。計画は、支払先が決まっているもの、貯蓄、特別支出用予算、レジャーや買い物…の順番で。大体の金額と優先順位を決めておく。支給されたら貯蓄分はすぐに貯蓄用口座に移動させる。残りで計画と実際の支給額とのすり合わせを。先取りでなければ貯まらないのはボーナスも同じだ。

2. 「ボーナス払い」の使い過ぎ

クレジットカードを使うときに「ボーナス払い」を申し込むと、買い物の時期によっては半年以上も支払いを先延ばしにすることができる。手数料無料で利用できるのでリボ払いより得だと使っている方は多い。しかしこれはボーナスをもらう前からボーナスを使ってしまっている状態と言える。

便利な一方で、多用しすぎるとボーナスの支給額以上の請求が来るというショッキングなこともあり得る。ボーナス払いを利用するときは、手帳に書き留めるなど金額を把握して、くれぐれも頼り過ぎないようにしたいもの。ボーナスが出てから買うのでは遅い? とちょっと自問できると歯止めになるだろう。

3. 住宅ローンのボーナス返済額が高すぎる

住宅ローン支払い中の方には、月々の返済の他にボーナス返済を併用している方もいるだろう。このボーナス返済額が高すぎてもあっという間にボーナスが無くなっていくことになる。

ボーナスは必ず約束されたものでない事を考えても、あまり高い割合をボーナス払いにするのは避けたい。毎月とボーナスの返済割合は変えることができるので、金融機関に相談してみよう。毎月のローン返済額が上がった分は、例えばレジャー費などをボーナスに回す、という様に家計を組み直して対応しよう。

対応できないほどボーナス返済の割合が高い人は、住宅資金計画そのものが無理な計画だった可能性が高い。その場合は住宅ローンの借り換えや、固定費の見直しの余地はないかなど、一から見直してみることが重要だ。

4. 年払い保険料にボーナスを頼りすぎ

生命保険や医療保険の保険料を年払いにしている方も多いだろう。貯蓄性の保険に加入している場合は50万以上もの高額の支払いになる方もいるだろう。支払いを想定していなくて、ボーナスが出ないと困るという状況だとしたら問題がある。「今年は大丈夫か?」と毎年慌てるくらいなら、毎月払いに変更するのも手だ。

保険料の少しの得よりも、家計管理が進むメリットの方が大きいはずだ。毎月の家計ではまかなえない、という方は、そもそも必要な保険なのか、今貯蓄の余力があるのかなど、加入している保険の内容を見直しすることが先決だ。

知らないうちにボーナスが無くなる家計とは、ボーナスに頼った家計であることが一番の原因である。つまり、毎月の収支が赤字で、ボーナスで黒字転換を図っている家計のことだ。

ボーナスを楽しんだり貯蓄したりするためには、日々の家計が黒字であることが必要だ。今年こそ貯めようと思っている方は、ボーナス支給前の冷静な頭で計画を立てて、それを強い気持ちで実行してほしい。

早乙女 美幸 (さおとめ) みゆき
家計管理とコツコツ投資のサポーター、ファイナンシャルプランナー(AFP)。専業主婦時代にFP資格を取得してから人生が一変。保険会社、銀行の勤務を経て、「えーるFP事務所」を開業。名古屋市を中心に、差がつく人生設計構築のために活動中。趣味はDIY、スキー、断捨離。 FP Cafe 登録FP

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