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JR九州青柳社長も言及

九州新幹線長崎ルートのフリーゲージトレイン開発に遅れ、高まる「フル規格」待望論

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フリーゲージトレイン3次試験車両(写真=鉄道・運輸機構)

九州新幹線長崎ルートに導入が予定されているフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が遅れ、全線で新幹線を走らせるフル規格化を求める声が地元で高まっている。国土交通省は現在進めている検証走行試験を夏にも耐久走行試験に移行したい考えだが、安全性が確認されて移行できるかどうかは定かでない。

JR九州の青柳俊彦社長は開発がこれ以上遅れるようなら、フル規格の導入を国に働き掛ける考えを示したほか、与党プロジェクトチームの検討委員会も技術的な検証結果が出る半年後にフリーゲージトレイン導入を前提とする現計画の是非を検討する。

改良台車の摩耗発覚で耐久走行試験を先送り

長崎ルートは福岡市の博多駅から佐賀県内を通って長崎市の長崎駅を結ぶ約143キロ。博多駅から佐賀県鳥栖市の新鳥栖駅までは、開業済みの九州新幹線鹿児島ルートと路線を共有。新鳥栖駅から佐賀県武雄市の武雄温泉駅までは在来線を活用し、長崎駅まではフル規格の新線で結ぶ計画。武雄温泉−長崎間約66キロで新幹線工事が進んでいる。

新幹線の軌間は1435ミリ、在来線は1067ミリ。当初は車輪の幅を変えて両方の線路を走行できるフリーゲージトレインが全線を走る計画だったが、開発の遅れから武雄温泉駅で在来線特急と新幹線を乗り換えるリレー方式で2022年度に暫定開業することが2016年3月に決まった。フリーゲージトレインの導入は2025年春以降としている。

開発が遅れたのは、耐久走行試験で約3万キロ走ったところ、試験車両の車軸と軸受けの接続部に摩耗痕が見つかるなどトラブルが発生したからだ。2014年から九州新幹線鹿児島ルートと在来線の鹿児島本線で進められていた耐久走行試験は中断された。

不具合対策として新たに改良台車が導入されたが、室内試験で通常の状態だと約3万7500キロ走行させても摩耗が発生しなかったのに、実際に走行した際の振動に模して荷重を増やしたところ、約9000キロ走行した時点で摩耗が見つかった。

国交省は「改良台車が摩耗対策に一定の効果を持つといえるが、耐久走行試験に移行する条件を満たしていない」と判断、2016年度中に予定していた耐久走行試験を先送りした。耐久走行試験の前段階となる検証走行試験を2016年12月から約半年間実施し、6月ごろに耐久走行試験に移行できるか判断する構えだ。

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