大規模な国際マネーロンダリング・ネットワークをとおしたロシアからの資金流出に英国の主要銀行が関与している疑いがあるとして、英捜査当局が捜査を開始した。

2010年から2014年にかけて流出したと報告されている総額200億ドル(約2兆2286億円)のうち、7億4000万ドル(約824億5820万円)が、HSBC、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、バークレイズなど英国に拠点を置く17の銀行を経由している。

シティ、バンカメ、USBなども関与の疑い

この大型マネーロンダリングは、一説では総額800億ドル(約8兆9144億円)にものぼるといわれている。英ガーディアン紙が組織犯罪および汚職告発プロジェクト「OCCRP」から入手した情報によると、最高額をとりあつかった金融機関はHSBCだ。主に香港支店経由で、総額5億4530万ドル相当の取引を処理した。

次いでRSBは1億1310万ドル(約126億273万円)、RSBの子会社であるCouttsはスイスのチューリッヒ支店経由で3280万ドル(約36億5490万円)。米金融機関による取引総額は6370万ドル(約70億9809万円)。シティが3700万ドル(約41億2291万円)、バンク・オブ・アメリカが1400万ドル(約15億6002万円)などを含む。780万ドル(約8億6915万円)はUSBを経由した。

英ガーディアン紙から釈明を求められたこれらの銀行は、いずれも「厳格な反マネーロンダリング体制を設けている」と主張しているものの、情報の真偽について異論を申し立てなかった。

問題の焦点となっている「グローバル・ロンドロマット」と呼ばれるネットワークについては、「OCCRP」が2014年に報告書を発表した。7万回にもおよぶ銀行取引(英銀行経由1920件、米銀行経由373件を含む)について調査したものだ。OCCRPはこの巨大ネットワークに500人が関与していると見ており、その中には政治家やFBI関係者の名前も挙がっているという。

ガーデアン紙の報道をうけて調査に乗りだした英捜査当局は、これほどまでに巨額の取引であるにもかかわらず、金融機関側が不審に感じなかったはずはないと追求。「明らかに違法な資金」と指摘している。

不祥事の相次ぐ大手銀行だが、消費者の信用を大きく裏切る事件がまたひとつ発覚したようだ。(ZUU online 編集部)

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