インフレとは何だろう?

インフレとは全ての物価が上昇していくことです。言い換えれば、通貨価値が段々下がっていく現象のことを指すわけです。さきほど、物価のところでも述べましたように、その時は、円安傾向にあることが想定できるはずです。

金利って何だろう?

預金を沢山している人にとっては、高いとありがたくて、借金がある人にとっては、低いとありがたい金利という代物。さて、金利とは何でしょうか?金利があるとお金の価値はどうなっていくと思われますか?「100万円の定期預金が1年後101万になるんだから、お金の価値が上がった。」そう考える方も多いのではないでしょうか?いえいえ。違います。金利とはお金の価値が下がっていく指標なのです。たとえば、タンスの中に100万円お金があるとします。銀行に預けていれば一年で101万になるのに、タンスの中だと、ずっと100万円のまんまです。タンスの中にある限り、ずっと100万円は100万円です。その間、世の中が高金利に沸いていると、ますます、タンスの中の100万円の価値は目減りしていきます。

ここ数年、超低金利で、普通預金をしていても、利息は雀の涙。一世代上の人間が「昔は預金金利で生活できたのにな。」とぼやいているのを何度も聞きましたが、それもそのはず。今の日本は殆ど通貨価値が変わっていないのです。その証拠にデフレですね。物の価格はぐんと安くなったハズです。

おわりに

「物価が上昇するときには、金利もあがり、為替市場でみると円安が進む」という現象が見えてきましたでしょうか。為替も物価も金利も、通貨価値を測る指標の一つなのです。

つまり、為替を理解することが出来れば、物価や金利についても理解が深まることでしょう。その逆も然りです。併せて理解することで、経済への理解をより深めていきましょう。