購入平均単価を平準化

長期投資で決まった「口数」ではなく定額で投資を続ける場合、全体として購入価格が平準化するというメリットがあります。つまり、安値の時は多くの口数を購入でき、高値の時は少しの口数しか購入しないので、全体として平均してみれば安いコストで投資でき、売却時の大きな利益を手にすることができる、というものです。例えば金貯蓄で毎月定額の金を購入すると、安い時には大量の金を購入できる一方、高値の時には少ししか金を購入できないので、購入した金の平均単価は下がります。これはドル・コスト平均法という考え方で、長期・定額投資ならではのメリットとされています。投資信託も、定額・少額から投資できるものがあるので、NISAで、こうした長期投資を続けるメリットを享受することができます。


長期的な経済成長への視点

経済成長とは、企業が成長することに他なりません。身近な企業でもいいので「成長してほしい」企業に投資すれば、その企業は投資や含み資産をもとに、大きく成長していくでしょう。逆に短期間で値下がりしたから売り抜ける、というような短期売買のスタイルは、経済成長にとっては無関係です。しかも、今以上に世界経済や国内経済が長期的に悪化する、と考えるのは、あまりにも悲観的な見方でしょう。各国で財政健全化政策が積極的に取り組まれており、民間企業や公的機関でも日々先端的な技術革新が行われています。インターネットの普及で、新たなビジネスやサービスも台頭しています。将来への信頼や希望、長期的な経済成長への視点がある人々が、長期投資に踏み出せは、実際に長期的に経済成長が実現するでしょう。企業を育て、経済成長を見守るというスタンスに立てば、豊かな人生を過ごせるでしょう。これは社会にとっても自分にとっても幸福なことなのですから。

経済は常に変化しています。株式や債権の利回りも為替も、秒単位で変化しています。それを好機として捉える投資スタイルもあります。しかし、それは投資ではなく投機です。投資とは、あくまでも「将来のための」投資であり、その意味では長期投資こそが、本来の投資であるとも考えることができるでしょう。もちろん、数十年の長期的な経済の動きの中でも、好不況の荒波はあります。しかしその中でも中長期的な視点では成長している業種や国はあるのですから、そうした視点でNISAを活用した長期投資を試してみてはいかがでしょうか。気軽にスタートできる長期投資としてお勧めです。