楽天証券がFX投資にロボアドバイザー「RoboX」を6月24日に導入する。「楽天FX口座」を開設した後、外国為替証拠金取引(FX)の人気取引ツール「MT4」を使うユーザーが利用できる。

ロボアドは銀行や証券会社のFX取引に続々登場し始めている。顧客の投資スタイルに合った売買ストラテジーを提案して、気軽に自動で取引することができる。

FinTechを利用した最新FX取引アドバイザー

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(写真=chombosan/Shutterstock.com)

楽天証券によると、RoboXの魅力は簡単な質問に答えるだけで顧客に合ったストラテジーの組み合わせを提案すること。またロボが内蔵するAIを使って、自動でメンテナンスし、パフォーマンスが低下すると自動でストラテジーを入れ替える。利用は無料で、投資成果を確認できる。

FXは少額の証拠金で、それを上回る金額の取引ができるため、大きな損失が生じる可能性もある。FXの取引手数料は無料。楽天FX口座に取引金額の4-100%、楽天MT4口座に想定元本の4%以上の証拠金が必要となる。

顧客に合った売買ストラテジーを提案

RoboX利用したいユーザーはまず、RoboXが画面上で質問する複数の質問に答えることから始める。内蔵されたAI技術が、ユーザーの投資スタイルを判断して、自動的にいくつかの売買ストラテジーを組み合わせて提案する。ユーザーがストラテジーを信用すれば、FX自動売買取引ツールである楽天MT4のプラットフォーム上で自動販売が完了する流れである。チャートを分析したり見続けたりする必要はない。

RoboXは、内外で実績のあるTradency社のテクノロジーを利用して開発された、日本では初のロボアドバイザーである。同社は業界屈指のFX取引プラットフォーム「ミラートレーダー(Mirror Trading Platform)」の開発者として知られる。

「楽ラップ」「ロボのぶくん」に次ぐサービス

RoboXの導入は、楽天証券ですでにある投資一任型のロボアドバイザー「楽ラップ」、5月27日にサービスを開始する投資信託ロボアドバイザー「ロボのぶくん」に続くサービス。

「楽ラップ」は、星の数ほどある投資信託を自動で選択してくれるロボアドバイザーである。投資信託による資産運用の悩みを解消し、投資信託の選択や資産配分やリバランスまで、運用のすべてをユーザーに代わって解決してくれる。ユーザーは、スマホやPC画面上で、運用状況を確認するだけで済む。

「ロボのぶくん」は投資信託サービスのスマホ・ログインタイプの投資アドバイス型サービスとなり、RoboXと併せて、楽天証券の目玉サービスとなる。(長瀬雄壱 フリージャーナリスト、元大手通信社記者)

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