フィデリティ・インベストメンツのR&D(リサーチ・開発)およびイノベーション部門がコインデスクと提携し、デジタル資産のトラッキング・システムを試験中だ。

フィデリティ・インベストメンツの顧客は投資口座とコインベースのデジタル・ウォレットをリンクさせることで、フィデリティ・インベストメンツのサイトから直接自分のデジタル資産の残高などを見ることが出来る。

2022年までにデジタル資産の総額が24億ドルに成長?

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(写真=Thinkstock/GettyImages)

ビットコインの跳躍により、投資商品として定着した感が強いデジタル資産。

市場調査会社マーケッツ・アンド・マーケッツ は、デジタル資産の総額が2017年に24.4億ドル、22年までの56.6億ドルに拡大すると予想している。CAGR(年平均成長率)は18.3%だ。

フィデリティ・インベストメンツはこうした投資市場の変化に対応するために、仮想通貨メディアのリーダー的存在であるコインデスクと提携し、従業員間でプロット・システムを実施。

プロットが見事に成功したことから、現在は顧客に向けて同様のサービスを試験的に提供している。

このサービスはフィデリティ・インベストメンツの投資顧客が、コインベースのウォレットに保管しているビットコインやイーサリアム、ライトコインなどの仮想通貨を、ポートフォリオの一部としてチェック出来るというものだ。

ブロックチェーン、AI、機械学習の研究にも熱心

研究・開発を担当したフィデリティ・ラボスは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などとの提携の元、過去数年にわたりブロックチェーン技術を追跡して来た。

同社は15年に設立された仮想通貨研究機関IC3 (Initiative for cryptocurrency and Contract)に参加した、初めての金融機関である。

ブロックチェーン技術だけではなく、AI(人工知能)や機械学習にも興味を示している点でも、既存の投資会社の一歩先を進んでいるといえるだろう。

マネージング・ディレクターのハドリー・スターン氏は、自社が長期的な見解でテクノロジーにアプローチしている点を強調している。「特にビットコインの発明に強く感銘を受けた」としており、今後も新たなテクノロジーの研究や導入に積極的なスタンスをとって行く構えだ。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

( FinTech online編集部

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