余命宣告が外れた場合はどうなるの?
医師からの余命宣告といえども100%ではありませんので、余命宣告を受けてもずっと生き続けることが出来る方も中にはいるでしょう。その場合、リビングニーズ特約によって受け取った保険はどうなるのでしょうか。
嬉しいことに余命宣告が外れたとしてもリビングニーズ特約によって受け取った保険は返還などの必要はありません。そのままお受け取り頂けます。リビングニーズ特約は、保険の対象者の死に対して保障ではなく、あくまで医師の余命宣告を基準とした保険の支払い機会なので、余命宣告後、数年経過したとしても特に問題はありません。
しかし、当たり前の話ですが生存中の保険料は毎月発生することとなり、死亡し後に受取人が受け取れる死亡保険金額はリビングニーズ特約によって支払われた保険金を差し引いた額が保障の対象となります。
リビングニーズ特約は高い?
特約というと基本の保障にオプションとして保険料が上乗せされるイメージですが、リビングニーズ特約に関しては保険料の上乗せはありません。つまり無料の特約ということになります。
リビングニーズ特約は他の特約と同じように主契約に追加する形ですが、保障を上乗せする性格の特約ではありません。あくまでも保障の対象となっている保険金の支払い方法を定めるルールのようなものなので、保険料は発生しません。
つまり、死亡によって受け取れる死亡保険金の前払いがリビングニーズ特約というような立ち位置です。ちなみに、リビングニーズ特約によって支払われる保険は非課税となります。
このような人にリビングニーズ特約がおすすめ!
リビングニーズ特約は必ず利用するとは限らない特約ですが、万が一に備えて付加しておいた方が安心でしょう。
リビングニーズ特約は保険契約時に付加したとしても、余命宣告で必ず使わなくてはいけないというものでもありません。なぜなら余命宣告によって対象となる本人が精神的ダメージを受けてしまったりするケースもあり、生前にお金は受け取れるものの、指定請求代理人を利用した保険の請求で、本人に知らせていない余命宣告がバレてしまったりと、必ずしもリビングニーズ特約が良い結果になるとも言い切れません。
万が一の状態では何があるか予想が出来ませんから、リビングニーズ特約を利用するしないは別として、付加していた方が安心という方も多いでしょう。しかし、いざリビングニーズ特約を利用して保険金を請求する時は、保険金の支払い条件や金額も複雑になるため、保険会社との間に契約したコンサルタントやコールセンターなどを経由して保険金の請求を進めた方が良いでしょう。