日産自動車、リコール問題が重荷に
今回は上記ランキングから日産自動車、北越紀州製紙、アウトソーシングを取りあげたい。
日産自動車は仏ルノー傘下の大手自動車メーカー。同社の8月の国内生産実績は北米向けSUVや小型車などを中心に好調だった。投資家の先高期待も強く、信用買い残が伸びる要因となったようだ。
もっとも9月29日に日産自動車の出荷時検査に無資格者が関わっていたことが明らかになった。10月2日には西川広人社長が記者会見し、過去3年間に販売した約121万台を自主回収すると発表、同時にリコール費用が約250億円になるとの見通しも明らかになった。この影響で10月に入り同社の株価は軟化している。
北越紀州製紙、割安感で見直し買いムード?
北越紀州製紙は製紙メーカー準大手。洋紙と白板紙の生産にほぼ特化している。
北越紀州製紙の株価は今年6月に927円の高値を付けたあと軟調に推移。9月5日には日経平均採用銘柄から除外されることが明らかになり、翌6日には647円まで水準を切り下げた。
とはいえ、予想PERは12.48倍、PBRが0.75(10月6日現在、いずれも連結ベース)と割安感も芽生えている。信用取引による買いも増加しており、今回のランキングでは3位となった。株価も10月に入り戻り歩調にある。
アウトソーシング、利益確定売りに一服ムード
アウトソーシングは工場製造ラインへの派遣、請負を主力とする人材サービス会社。
7月に有効求人倍率が1.52倍と約43年ぶりの高水準となった。この影響もあり、人材サービス会社には、業績向上を期待した買いが入りやすくなっているようだ。
アウトソーシングの株価は9月下旬に一段高となり、同29日には1566円と年初来高値を更新した。ただ、10月に入ると利益確定売りも出て、やや一服ムードにある。(ZUU online 編集部)
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