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将来のための目標設定


自分の将来に備えて、さまざまな金融商品を独自の観点から資産形成に結び付ける人が増えています。今回はそんな方におすすめの、生命保険を土台にした資金形成方法と、その目標設定を解説します。


将来への資金準備とは


5年後、10年後あるいは30年、40年後をイメージした資金準備とは、どのようなものでしょうか?多くの人が短期での資金形成方法と、長期での資金形成方法とは別物、と考えるようです。

確かに、経済状況がデフレからインフレへと変わりつつあることから、市中金利も変動することが予想されます。ですが、将来への資金準備は、短期・長期と途切れる一過性のものではないはずです。今回は連続性のある資金準備を考えることで、将来への展望をはっきりさせていきます。


さまざまな資金形成方法


○気軽に使える「財形」

企業、役所が採用している貯蓄方法として「財形貯蓄」があります。給与天引きでいつしか資金形成が可能となりますが、特徴は「目的別」であることでしょう。三種類ある財形貯蓄では、まず目的を問わない「一般財形」(利子課税あり)。「住宅財形」は住宅購入資金目的で、限度内の利子が無税。「年金財形」は満60歳以降で引き出しが可能、限度額内の利子が無税、となっています。

財形の利点は「将来目標」に合わせた商品だ、いうことです。ですが、逆に言えば目的に合わない引き出しは不可能、という不便さがあります。そのため、財形を「とりあえず」利用する新社会人が多く見られます。

○保険を使う資金形成

生命保険を資金形成商品として、お伝えしたいのには理由があります。実は、新入社員が加入する金融商品として「生命保険」「財形貯蓄」が一番多いという事実があるからです。むろん、本人たちは貯蓄の目的で保険に加入するわけではありません。財形にはとりあえず興味があったとしても、保険にはさほど関心がない人がほとんどでしょう。

ですが、保険は若いうちに加入することで二つの資金形成を同時に行うメリットがあります。ひとつは貯蓄として、そしてもうひとつは「万が一の保障」として、です。財形では貯蓄は可能でも、保障は備えられません。