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年金の不安が取り沙汰される中、話題になっている積立保険。どんな仕組みになっているの?どれくらいお得なの?という疑問に詳しく答えながら、積立保険との上手な付き合い方をご紹介します!


本当に損はしないのか?積立保険ってお得?


最近、年金って大丈夫なのですか?ちゃんと返って来るの?というご質問をよくいただきます。大丈夫なのかそうでないのか、それはわかりませんが、自助努力が必要であるということは紛れもない事実です。

そんな中、老後資金の準備のために積立保険が注目を集めています。それって損しないの?信頼できるの?と思う方も多いでしょう。ここでは保険の仕組みとともにその謎を解いてゆきましょう。


積立保険ってなに?


積立保険は何年かかけて掛金を積み立て、満期が来たら満期金や年金として受け取れるタイプの保険の総称です。代表的なものに「個人年金保険」「終身保険」「養老保険」があります。

30歳から60歳まで掛金を積み立て、60歳から70歳までの10年間、年金として受け取る、といった掛け方、受け取り方がその一例です。比較的長期にわたって積み立てるため保険会社としても利用しやすく、掛金の総額よりも満期金の方が多いのが特長です。

タイトルにあるように本当に損はしないのか?お得なのか?を見極めるために、注目するポイントを2つお話ししましょう。

まずひとつめは掛金の総額と受取り総額の比較。例えば図の保険で、掛金が月10,000円、年金が月32,000円だとします。

掛金:10,000円×12ヶ月×30年=360万円

年金:32,000円×12ヶ月×10年=384万円

この場合だと24万円お得ということになります。このように収支を比較してみてください。ふたつめは解約返戻金カーブ。耳慣れない言葉ですね。積立保険では途中で解約すると、解約返戻金を受け取ることになります。この解約返戻金には図のような3つのカーブがあります。

①は個人年金保険に多いタイプです。払った額がまるまる返って来ます。そのぶん満期の増え方があまり大きくありません。

②は終身保険や養老保険に多いタイプ。このタイプの保険では、途中で死亡した時に多額の死亡保険金を受け取れる設定になっていることが多く、そのために積み立ての初期には返戻金は低く抑えられています。

③低解約返戻金タイプ。満期までの期間、返戻金を抑えることで満期金を多く返せるように設定されています。リターンには期待出来ますが、途中での解約では大きく損をしてしまいます。中には解約返戻金がゼロというハイリスク商品もあります。