三大疾病でも保険金が下りない場合


三大疾病と診断されたからといって、必ずしも100%保険支払いの対象となるわけではありません。保険契約を検討する際は給付金の対象となる状況を詳しく調べてから契約するようにしましょう。保険金が下りない等のクレームのほとんどはこのような事前告知してある保険金給付の条件を見逃しているケースが多いです。

三大疾病に手厚い保障であったとしても、保険金が100%下りるわけではありません。三大疾病の対象はガン、急性心筋梗塞、脳卒中と広く定義されており保険会社によって対象となる病気が異なるため、ガンや心臓、脳の病気だったとしても保障の対象外となる場合もあります。

また、保険会社によって急性心筋梗塞や脳卒中の場合は保険金支払いにあたって「60日以上心筋梗塞や脳卒中の症状が継続し労働制限がかかっている場合」などの特定の条件が含まれているケースがあり、これが三大疾病の保険金が下りないというクレームの中で一番多いです。


三大疾病に手厚い保険は必要か


ここでは三大疾病のリスクを想定した手厚い保険が必要なのか不必要なのかということについて説明していきたいと思います。結論から言えば「必要」です。特に急性心筋梗塞や脳卒中は、何の前触れもなく襲ってくるケースがほとんどを占めているからです。

30代、40代の方であれば高齢者に比べて比較的ガンをはじめとする三大疾病を患うリスクは低いでしょう。しかし50歳以上の年代になってくると三大疾病にかかってしまう可能性が一気に跳ね上がります。そのような万が一の不測の事態に備えることが出来るのが医療保険です。しかし、将来の不安に必要以上の保険を備えることも得策と言えません。

もしあなたが医療保険を検討していて三大疾病までの保障を充実させたいけども、「全ての保障を付けるのは入り過ぎのような気がするし予算オーバー」と考えているなら、その場合は三大疾病の中でも一番多いガンに関する特約(オプション)だけを付帯するのも1つの選択肢ですね。


三大疾病だけでなく生活習慣病にも気をつけよう


各保険会社が提供する医療保険には三大疾病の他にも病気のカバー範囲を広げた7大生活習慣病に対する保障もしっかりと用意されています。医療保険の契約を検討の際は三大疾病だけでなく、現代人おこりやすい7大生活習慣病についても詳しく調べておきましょう。

三大疾病は日本人の死因の多くを占めていますが、生活習慣病とよばれる病気は、三大疾病の予備軍と言い換えることも出来ます。7大生活習慣病とはガン、急性心筋梗塞、脳卒中という三大疾病も含まれ、その他には糖尿病、高血圧、肝硬変、腎不全の4つが挙げられます。

この中でも高血圧は特に注意が必要です。高血圧をきっかけに様々な病気になってしまうケースがほとんどを占めています。

三大疾病と同じく7大生活習慣病にも保険金の支払いに関して様々条件がありますが、40代以降に急激に増えてくる病気ですので、もし保険に対しての予算があるようであれば7大生活習慣病に対する保障を手厚くするのも選択肢の1つとしてみると良いでしょう。