インターネットを通じて質問に答えると、その人に合った資産運用の方法を提案してくれるロボアドサービス。現在、各社が様々なサービスを提供しており、新サービスのリリースも相次いでいる。現在の国内ロボアドサービスについて、それぞれの特徴をしっかりと理解し、自身にあったサービスを見つけたい。

投資一任型ロボアドサービス

ロボアド,まとめ
(画像=各社Webサイトより)

ロボアドサービスは大きく分けて2つに大別される。投資一任型と投資助言型である。

まずは投資一任型について見て行きたい。投資一任型サービスは、投資一任契約を結び、ポートフォリオの作成からそのリバランス、売買まで全てを自動で行うサービスである。

全てをロボアドサービスにお任せ出来る為、非常に便利で楽な投資手法である。しかし、自身の利用するサービスの特徴や、その資産内容を知る事で、より資産運用の幅は広がるだろう。

これから、投資一任型の国内ロボアドサービスを紹介していこう。投資先や手数料体系といったポイントが重要となろう。

WealthNavi ロボアドの草分け的存在

運営会社:ウェルスナビ
主要投資先:米国上場ETF
最低投資金額:10万円
手数料(税別):1.0%(3000万円を超える部分は0.5%)

投資一任型で国内ロボアドサービスの草分け的存在として知られるのが「WealthNavi」である。2018年1月24日時点で預かり資産は600億円、申込口座数は7万口座を超え、名実共に国内トップクラスのロボアドサービスと言える。

「WealthNavi」の特徴は、その非常にシンプルな設計にある。米国上場ETFを対象に国際分散投資を行うが、その投資対象銘柄は2017年12月末時点で7銘柄となっている。これらの銘柄の組入比率の調整によって、最適ポートフォリオを作成している。

また、銀行口座からの自動積立に毎月1万円から対応している点や、税負担の最適化まで考慮する運用を行う点等、細かなサービスも非常に魅力的である。更に、最低投資金額も2月より引き下げられており、よりサービスの利便性も増した。

尚、SBI証券や住信SBIネット銀行、ソニー銀行でも同様のサービスを展開している他、全日本空輸のANAマイレージサービスとの提携も行っている。基本的には同じロボアドサービスとなるが、細かなサービスや最低投資金額等に違いがある点には注意したい。

THEO 投資対象の多さが特徴

運営会社:お金のデザイン
主要投資先:米国上場ETF
最低投資金額:1万円
手数料(税別):1.0%(3000万円を超える部分は0.5%)

お金のデザインが運営する「THEO」も投資一任型のロボアドサービスである。その特徴は、投資対象となるETFが約40種類にも上る点にあろう。それらのETFは世界86の国や地域、1万1000銘柄以上をカバーしており、きめ細かな分散投資が可能となる。

また、最低投資金額は1万円と低額であり、毎月1万円からの自動積立にも対応している。初めてロボアドを利用する人にも利用しやすいサービスとなっている。

尚、こちらもSBI証券や住信SBIネット銀行を始め、様々な金融機関と提携してサービスを展開している他、日本航空のJALマイレージサービスとの提携も行っている。

MSV LIFE 低価格、低コストでの投資が可能

運営会社:マネックス・セゾン・バンガード投資顧問
主要投資先:国内外ETF
最低投資金額:1000円
手数料(税別):0.6%

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運営する「MSV LIFE」も投資一任型のロボアドサービスである。その特徴はコストの低減に力を入れている点にあろう。投資一任契約の手数料は0.6%(税抜)となっており、その他信託報酬等のコストを加味しても、0.925%(税抜)を下回るコストでの運用を目指している。投資対象は国内外のETFとなっており、必要経費率の抑制に力を入れている。

また、最低投資金額も1000円と低く抑えられており、自動積立にも対応している。現在はマネックス証券からのみ「マネラップ」という商品名で申し込む事が可能であるが、今後の提携金融機関の拡大にも含みを持たせている。

8 Now! 米ドルで投資するロボアドサービス

運営会社:エイト証券
主要投資先:米国上場ETF
最低投資金額:88米ドル
手数料(税別):0.88%

エイト証券が運営する投資一任型ロボアドサービス「8 Now!」は米ドルで投資を行うサービスである。投資対象は米国上場ETFとなっている。コストは0.88%と比較的低く、最低投資金額も日本円で1万円程度と非常にバランスの取れたサービスであろう。

注意したい点は、外貨で投資するにも関わらず、専用口座への入金は日本円で行われる点であろう。米ドルを保有している場合でも、直接入金する事は出来ず、一度円へ替えてから入金を行う必要がある。

クロエ 投資対象は東証上場ETF

運営会社:エイト証券
主要投資先:東証上場ETF
最低投資金額:1万円
手数料(税別):0.88%

エイト証券が運営するもう一つの投資一任型ロボアドサービスが「クロエ」である。こちらは日本円で投資を行い、投資対象も東証上場ETFとなっている。投資対象を東証上場ETFに限定しているものの、世界50カ国、4000銘柄以上をカバーしており、十分な分散効果が期待出来る。

「8 Now!」同様、コストは0.88%となっており、最低投資金額も1万円程度と利用しやすい水準だ。自動積立については、現在のところ、開発中となっており、今後のリリースが期待される。

楽ラップ 投資信託を対象とした投資一任型ロボアド

運営会社:楽天証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:10万円
手数料(税別):最大0.65%(固定報酬型)

楽天証券が運営する投資一任型ロボアドサービスが「楽ラップ」である。こちらの特徴は、他の投資一任型ロボアドサービスの投資対象が国内外ETFを投資対象とするのに対し、投資信託を投資対象にしている点にあろう。

2018年2月23日現在、15本の投資信託が投資対象となっているが、いずれも低コストのインデックスファンドである。とは言え、上場ETFと比較すると信託報酬等のコストがやや割高となるケースもあろう。運用管理手数料も加味した上で、投資判断を行いたい。

もう一つの特徴として、手数料が固定報酬型と成功報酬型の手数料体系に分けられる事が挙げられる。自身の投資スタイルや、期待リターンを考慮して選択を行う必要があろう。

また、最低投資金額は10万円となっているが、毎月1万円からの自動積立にも対応している。

ダイワファンドラップ オンライン 対面証券唯一の投資一任型ロボアド

運営会社:大和証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:50万円
手数料(税別):1.0%

対面証券として唯一の投資一任型ロボアドサービスが大和証券の「大和ラップ」である。投資対象はファンドラップ用に用意された低コストのインデックスファンド9本である。

最低投資金額は50万円以上とやや高額となっているものの、対面証券ならではのサービス体制には期待が出来る。大手対面証券の手厚いサポートを望む場合には選択肢となるサービスであろう。

投資助言型ロボアドサービス

次にロボアドサービスのもう一つの形、投資助言型について見て行こう。投資助言型は、ポートフォリオや商品の提案はロボアドが行うものの、実際の売買については、投資家自らが行うサービスを指す。

投資助言型と異なり、ロボアドの助言を元に、最終決定は投資家自らが下す必要がある。投資助言型は自身で買い付けを行う為、NISA口座を活用した買付等も行う事が可能である。投資一任型ではNISA口座での買付が出来ない為、こうした制度の活用が出来る点は、投資助言型のメリットと言えよう。

これから、投資助言型の国内ロボアドサービスを紹介していこう。投資助言型では、ポートフォリオ全体を提案するタイプの物と、特定の商品を提案する物に分けられる。これらの違いを抑えながら、各サービスの特徴を見て行きたい。

SMART FOLIO 草創期からある投資助言型ロボアド

運営会社:みずほ銀行
主要投資先:投資信託
最低投資金額:1万円

投資助言型のロボアドサービスとして、みずほ銀行の「SMART FOLIO」がある。2015年10月にサービスを開始したロボアドの老舗とも呼べるサービスであり、2分程度でそれぞれにあったポートフォリオの作成を行う事が出来る、ポートフォリオ提案型のサービスだ。提案する投資信託も、低コストのインデックスファンドとなっている。また、提案されたポートフォリオを一括で購入する事も可能である。

1万円から投資可能であり、積立投資は1000円から行える。情報提供体制も整っており、安心して安心して利用出来る投資助言型のロボアドサービスである。

投信工房 低コストに加え、100円単位での積立投資も魅力

運営会社:松井証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:1万円

松井証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「投信工房」は、8つの質問に答えると、同社の保有する低コストインデックスファンドから、最適ポートフォリオを提案する、ポートフォリオ提案型サービスである。提案されるポートフォリオにおける信託報酬等のコストは最大で0.38%(税抜)となっており、コスト面でも非常に魅力あるポートフォリオの作成が可能である。

また、提案ポートフォリオは最低投資金額1万円であるが、積立投資は100円から可能である。自身のペースで投資を行い方には、非常に魅力的であろう。

更に、投資助言型のロボアドサービスではあるものの、予めリバランスの日にちを決めておけば、自動でリバランスが行われる。もちろん、それに伴う管理料は掛からない為、非常に優秀なサービスと言えるだろう。

FUND ME アクティブファンドも含んだポートフォリオを提案

運営会社:カブドットコム証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:500円

カブドットコム証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「FUND ME」は、質問に答えると、同社の保有するファンドから最適ポートフォリオを提案する、ポートフォリオ提案型のサービスである。

ポートフォリオにはインデックスファンドだけで無く、アクティブファンドも含まれており、他のサービスとは異なったポートフォリオを形成する事が可能である。

現在のところ、利用はスマホアプリからのみとなっているが、非常に使い易く、ポートフォリオ提案の幅も広い為、一度試してみる価値はありそうだ。

fund eye 他社保有投信も含めた総合的な提案が可能

運営会社:SMBC日興証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:各商品の最低投資金額に準じる

SMBC日興証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「fund eye」は、質問から得られた投資意向からポートフォリオを提案するポートフォリオ提案型のサービスである。

このサービスの特徴は、他社を含めた現在の保有投信の状況を入力する事で、理想のポートフォリオへ近付ける為のリバランス提案を保有資産全体で行える点だ。また、提案されるポートフォリオには、インデックスファンドだけで無く、アクティブファンドも含まれており、提案の幅が広い点も特徴である。

また、投資初心者の為に、質問に答える事で最初に購入すべきお勧め商品を提案する、商品提案型のサービスも行っている。

資産運用アドバイザー あしたのそなえ 投資信託から上場ETFまで

運営会社:みずほ証券
主要投資先:投資信託、国内外上場ETF
最低投資金額:1万円

みずほ証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「資産運用アドバイザー あしたのそなえ」は、質問を元に最適ポートフォリオを提案する、ポートフォリオ提案型のサービスである。

ポートフォリオは同社のファンドや投資信託、国内外上場ETFと多くの資産から選択可能である。

VESTA その他のサービスの充実が魅力

運営会社:Good Moneyger
主要投資先:投資信託
最低投資金額:20万円

投資助言型のロボアドサービス「VESTA」はGood Moneygerが運営しており、楽天証券に口座を開設すれば利用可能となる、ポートフォリオ提案型のサービスだ。

最低投資金額は20万円となっているが、最適な投資信託ポートフォリオの提案だけでなく、月1回のアドバイスや相場変動を知らせるアラートの機能等、他のサービスも充実している。

PORTSTAR 最適なバランスファンドを選択

運営会社:三菱UFJ国際投信
主要投資先:投資信託
最低投資金額:各金融機関により異なる

三菱UFJ国際投信の運営する投資助言型のロボアドサービス「RORTSTAR」は、5つの質問に答える事で、5本のバランスファンドの内、自身のリスク許容度に応じた最適な1本を選択する、商品提案型のサービスだ。

このサービスはあくまでも、運用会社である三菱UFJ国際投信が行っているものであり、ファンドの購入は各金融機関にて行う事となる。

SBI-ファンドロボ 350本の中から最適ファンドを選択

運営会社:SBI証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:各商品の最低投資金額に準じる

SBI証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「SBI-ファンドロボ」は、質問に答える事により、そのリスク許容度や投資目的、希望投資地域に合わせたお勧めのファンドを1〜3本提示する商品提案型のサービスである。同社が取扱う約2300本の投信の内、純資産総額や運用実績、モーニングスター社のレーティング等でふるいをかけた約350本が対象となる。

多くの投信が対象となっている上、モーニングスター社のレーティングや運用実績に基づく客観的なデータも加味出来る為、一度試してみると面白いだろう。

ロボのぶくん 簡単な質問のみで最適ファンドを分析

運営会社:楽天証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:各商品の最低投資金額に準じる

楽天証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「ロボのぶくん」は、2、3個の質問に答えると、同社の保有するお勧めのファンドを提案する商品提案型のサービスである。

現在のところ、利用はスマホサイトからのみとなっているが、非常に手軽にお勧め商品を知る事が可能である。

野村のゴールベース 投資家タイプ分析に特色

運営会社:野村證券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:1万円

野村證券の運営する投資助言型のロボアドサービス「野村のゴールベース」は、同社の保有する5つの「のむラップ・ファンド」の内、どの商品が最適であるかを提案する、商品提案型のサービスである。

このサービスの面白い点は、一見投資に関係の無い心理テストのような質問から、投資家タイプを判断する事である。自身の性格から投資家としてのタイプが炙り出される為、一度試してみたい。

尚、提案される「のむラップ・ファンド」であるが、他のサービスで提案される商品と比較すると、コストがやや割高となっているので、購入時には慎重に検討を行いたい。

カライス バランスファンドから最適な1本を

運営会社:東海東京証券
主要投資先:投資信託
最低投資金額:1万円

東海東京証券の運営する投資助言型のロボアドサービス「カライス」は、質問を元に、5本のバランスファンドの内、自身のリスク許容度に応じた最適な1本を選択する、商品提案型のサービスだ。

提案する投資信託は三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズであり、人気シリーズから自身のリスク許容度にあった1本を選択する事が出来る。

特徴的なサービスを持つロボアドも

投資一任型と投資助言型に分けてロボアドサービスを説明してきたが、これらの単純な区分けに収まらない、特徴的なサービスを持つロボアドも生まれている。

フォリオ テーマを選べば、銘柄は自動選定

運営会社:FOLIO
主要投資先:国内株式
最低投資金額:10万円
手数料(税別):売買金額の0.5%

FORIOの運営する「フォリオ」は独特のサービスを提供している。投資先は国内株式となるが、投資する際は、銘柄では無く、投資したいテーマを選ぶ事となる。投資テーマと金額を決めれば、後はそのテーマに合った銘柄10社へ自動的に分散投資がされる事となる。単元未満株も活用した小口での分散投資が可能となる。

売買のタイミングは投資家自らが決定するという意味では、投資助言サービスに近いとも言えるが、テーマだけを選べば自動で分散投資が行われるという点は、他のサービスに無い特徴だろう。

テーマは60種類を超えており、売却タイミングのお知らせやリバランスの提案といったサービスも充実している。特徴的なロボアドサービスの一つだろう。

マメタス おつりを貯めて資産運用

運営会社:ウェルスナビ
主要投資先:米国上場ETF
最低投資金額:1万円
手数料(税別):1.0%(3000万円を超える部分は0.5%)

ウェルスナビの運営する「マメタス」であるが、こちらの運用自体は同社の運営する投資一任型ロボアドサービス「WealthNavi」にて行われる。

特徴的な点は、その運用資金の貯め方にある。クレジットカードや電子マネーの決済に際し、予め1回当たりの支払い金額を決めておく。実際の買い物額と支払い額の差額がお釣りとなり、資産運用に回る仕組みである。投資資金の積み立てが買い物の度に行われる為、資産運用がより身近になるサービスとして注目される。

運用は「WealthNavi」にて行われる為、画期的なロボアドサービスとは言い難いものの、既存のロボアドから派生した独特なサービスである。

ロボアドサービスは市場に出てきて間もなく、今後も様々なサービスの登場が予想される。現在のロボアドサービスを頭にまとめ、自身に合ったサービスを選んで資産運用に活用したい。(ZUU online編集部)