日本文化の一つといっても過言ではないのが、映画や漫画、アニメなどの「サブカルチャー」、通称サブカル」です。作品にゆかりのある場所を巡る「聖地巡礼」が人気となっているほか、町おこしの一環として作品と連携する地方自治体も増えてきています。

今回は、そんなサブカルに触れるための観光、サブカルツーリズムから、全国4ヵ所を紹介します。

誰もが憧れる2大特撮ヒーローの聖地

Ishinomori
(写真=PIXTA)

昭和の時代から変わらず、子どもも大人もとりこにし続けているのが特撮ヒーローです。特に人気の高い「仮面ライダー」と「ウルトラマン」の聖地は東北にあります。

宮城県石巻市中瀬にあるのは、仮面ライダーの作者・石ノ森章太郎氏の作品を展示した「石ノ森萬画館」です。館内の「仮面ライダーの世界」では全ライダーのマスク展示に加え、各作品のオープニングが見られるモニターも設置しています。仮面ライダー以外の作品世界も再現するなど、石ノ森ワールドに浸りたい方必見のスポットです。

石ノ森萬画館と石巻駅を結ぶ「石巻マンガロード」も聖地として外せません。キャラクターのモニュメントがあるほか、マンホールのふた・ベンチなどにいる隠れキャラを探すのも楽しみの一つです。

一方、ウルトラマンの聖地は福島県須賀川市の「須賀川ウルトラマン通り」が有名です。須賀川駅前の松明通りには、ヒーロー&怪獣のモニュメントと、シルエットがデザインされた街路灯が並んでいます。ウルトラヒーローが集結する催しが定期的に開催されるなど、イベントも盛んに行われており、ファンを飽きさせません。

また、2013年4月にウルトラマンの故郷である「M78星雲 光の国」と姉妹都市を提携したことで、「すかがわ市M78光の町」なる仮想都市がWEB上に誕生しました。それに伴い、須賀川市内にある観光案内所では、仮想都市への住民登録者限定でオリジナルの住民票の発行が行われています。加えて、封筒やハガキを市内の郵便局窓口に提出すると、他では手に入らない「ウルトラヒーロー風景印」を押してもらえます。

リニューアルが待ち遠しい妖怪商店街

須賀川市同様、「水木しげるロード」も通りを名所化したスポットです。水木しげるロードのある鳥取県境港市は、言わずと知れた「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげる氏の故郷です。境港駅前と「水木しげる記念館」を結ぶおよそ800メートルの商店街に、鬼太郎や目玉おやじなど多くの有名キャラクターをかたどったブロンズ像が置かれています。その数は年々増加し、2017年4月時点で171体です。

なかには、水木しげる氏本人と妻・布枝さんを模した像もあるのがユニークです。さらに、目玉おやじをモチーフにした手水舎や一反もめんが横たわる鳥居がある「妖怪神社」、キャラクターがモチーフのパンや「鬼太郎焼酎」が購入できるお店もあります。散歩やショッピングで1日中楽しめそうです。なお、水木しげるロードでは2018年7月のリニューアルに向けた工事が進められています。工事期間にはブロンズ像がJR境港駅前公園に移動。新しい水木しげるロードの完成が心待ちにされています。

人気作品をまちづくりのテーマに

station
(写真=PIXTA)

同じく鳥取の東伯郡北栄町でも、人気作を町づくりにいかしています。北栄町は「名探偵コナン」の作者・青山剛昌氏出身の地であることから、「名探偵コナンに会えるまち」としてさまざまな取り組みが行われています。

「JR由良駅・通称コナン駅」から「道の駅大栄」の全長はおよそ1.4キロメートルです。その間と、中央付近にある橋を、それぞれ「コナン通り」、「コナン大橋」と命名しました。また、コナンや新一&蘭、少年探偵団のブロンズ像とカラーオブジェを設置しています。単行本の表紙や扉絵をモチーフにしたものだけではありません。青山氏描き下ろしのオリジナル像もあり、ファンにはたまらない仕掛けとなっています。

さらに、マンホールやブロンズパネル、石製のモニュメント、イラスト入り街路灯などがいたるところに点在しており、見応えある観光スポットとなっています。コナンの町の見どころは盛りだくさんです。道の駅大栄近くには、阿笠博士の愛車・ビートルをはじめとする作品資料の展示品を眺めたり、発明品体験ができたりする「青山剛昌ふるさと館」があります。

コナン大橋近く「出会いの広場」には、コナンたちが暮らす世界を再現した「コナンの家 米花商店街」が展開されています。グッズショップやベーカリーが並ぶなか、ファンおなじみの「喫茶ポアロ」では実際に食事を楽しむことができるのでおすすめです。

サブカルツーリズムで全国をまわってみよう

全国各地にたくさんある魅力的なサブカルツーリズム。海外からの人気も熱い日本のサブカルは、みて楽しむだけでなく、実際に作品世界に触れてみることも醍醐味といえます。結果的に、それが地域の活性化につながるという新しい動きを見せているのです。これからどんなユニークな名所が出てくるのか注目していきましょう。(提供:JIMOTOZINE

【オススメ記事 JIMOTOZINE】
千葉県舞浜に登場!「変なホテル」がすごい
立ち呑みで異文化交流!福岡流インバウンド事業が冴える
愛媛名物「ポンジュース」の味が進化し続ける理由
愛と肉汁をハンバーグに閉じ込めて!静岡が誇るご当地ファミレス「炭焼きレストランさわやか」
酒造りで地域活性化!グルメ都市・久留米の新しいチャレンジ