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今日は「予定利率」とは何ぞや?というお話をさせていただきます。

預貯金の利率ならみなさん馴染みがあることでしょう。利率が高ければ受け取れる利息が多くなりますね。一方、保険の世界の「利率」の話はなじみがあまりないかもしれません。


予定利率が高い=払う保険料は少ない


「予定利率」とは、生命保険の契約者に対して約束する運用利回りで、受け取った保険料をどれぐらい増やせるかを契約者に示すものです。生命保険の契約者が支払う生命保険料は、事務経費が差し引かれたら、死亡保険・満期保険金・年金などの支払いにあてるため、「責任準備金」として積み立てられます。この責任準備金をどれぐらい増やせるかを契約者に示しているのが「予定利率」です。

つまり、予定利率が高ければ、保険料が原資になっている責任準備金をたくさん増やせますから、契約者が払う保険料が少なくて済むことになります。

そうです。予定利率は契約者が払い込む保険料の額を決める重要なファクターなのです。


「古き良き時代」の予定利率はとても高かった


予定利率は保険会社が決めますが、その基準となる「標準利率」は金融庁が決めており、期間10年の国債の利回りが基準とされます。現在は年1%です。予定利率はだいたいこの標準利率と大差ありません。

ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、この予定利率が5.5%前後だったころがありました。そうです。かれこれ20年以上前になりますが、いわゆる「バブル経済」の頃です。現在の水準と同じ保障内容の保険契約の保険料は当時なら相当安かったことになります。1年なら差は4.5%ですが、生命保険契約はたいてい長期にわたりますし、複利で運用されます。20年、30年の契約も珍しくありませんが、例をわかりやすくするために運用する期間を10年としましょう。

予定利率が5.5%なら1.055の10乗が約1.71であるのに対して、1%なら1.01の10乗は1.1ですので、仮に10年後受け取りたい金額が100万円だとすると予定利率が5.5%なら必要な金額が約58.5万円(100万円÷1.71)であるのに対し、1.5%ならば約91万円(100万円÷1.1)と、30万円以上の違いがあるのです。タイムマシンにでも乗って、予定利率5.5%で保険契約を結べたらいいのになんてつい考えてしまいます。