以前は保険セールスの方々に熱く語られ多額の保障に入っていらっしゃった方も多いかと思いますが、最近ではいわゆるネット生保で気軽に、保障というよりは保険料を見て加入なさる方も増えてきています。そこで、死亡保障とは何かを話させていただき、今後のご参考にしていただければ…と存じます。
まずは社会人として保険に入っておかなければという新社会人から独身者の方々
自分が万が一の時に困る人はいないから、とりあえず入院や手術などの使うかもしれない保障だけ準備しておけばいいのではないか、まだまだ若くて健康で、病気になりそうもないし、死んだらいくらの死亡保障にお金をかけるのはもったいないと思いがちです。
しかし、最近は健康診断の普及徹底により、身体の細かい状況や難病などの発見も増えています。早期発見早期治療という事で素晴らしいですが、以前のように「結婚したから」「子供が出来たから」と慌てて保険に加入するときに、健康状態をごまかして入ることが出来なくなっています。
将来結婚して守るべき家族ができた時に身体が健康であればよいですが、いざという時に保険に入れない若しくは保険料が割り増しになってしまうことも多々あります。自分は家系的にどのような病気の遺伝子があるのか(糖尿病や高血圧等の成人病、女性疾患は遺伝が多いと言いますよね)、自分の生活習慣はどうなのかを客観的に見据える必要がありますね。
結婚している一般家庭の方々
結婚している方は、ご主人にもしものことがあっても遺族年金があるから大丈夫。家やマンションを、ローンを組んで購入された方は、ローンを組む際にほとんどの方が団体信用保険に加入し、万一の際はローンが清算される方法をとっているので大丈夫。教育費や家のローンで経済的にカツカツなのに高い保険料を払う余裕なんてない、と考えがちです。
では、はたして遺族年金がいつまでいくらもらえるのか。子供が18歳を過ぎたらどうなるのか。生命保険に入っていたとして、死亡保障は大きくても、死亡ではなく大きな病気にかかって医療費がかさみ、仕事もままならなくなり収入が減った場合はどうしますか(今は、大きな病気3大疾病や5大疾病に備えたものもありますが、返済金額は多くなります)?保険料が負担になるからと、保険を解約することは出来ますか?
また、ご主人ではなく奥様にもしものことがあった場合はどうでしょうか?遺族年金はなく、ご主人が早退したり転職したりして子供の世話をするのでしょうか?親御さんが遠くにいる場合はどうでしょうか?親御さんはいつまでお元気で子供たちの世話が出来ますか?人を頼むにしても経済的負担が大きいですよね。
末のお子さんが成人なさるまでは必要に応じた死亡保障を考えてみてください。脅しではありません。保険を準備するにしてもしないにしても、しっかりと考えておかなければ、いざという時に困り苦労するのは自分であり、お子さん達なのです。