病気になる事で逆に儲かるケース
言い方は悪いですが、医療保険に加入して入院や手術をした場合、逆に収支がプラスになるケースが多くあります。
私の実例を元に説明してみます。私の医療保険の保障内容は、入院1日1万円、通院1回5,000円。大きな手術で20万円。小さな手術で5万円という内容で加入して4年が経ちます。支払った保険料は約170,000円。
私は最初扁桃腺炎で10日ほど入院し、6回ほど通院しました。この時点で保険金13万円が入りました。かかった費用は約80,000円ですので50,000円プラスになりました。その数ヶ月後、医者から勧められて扁桃腺摘出手術を受けました。この時は入院11日、小さな手術1回、通院15回。保険金は250,000円が入りました。かかった費用は約200,000円ですので50,000円プラスになりました。保険会社からの総支給額は380,000円。
これまで支払った保険料は170,000円ですから、210,000円も保険会社に保障してもらったことになります。この他に会社からの休業保障や有給休暇なども含めると、普通に会社にいくよりも収入が多かったという結果になりました。
医療保険に入るなら終身と定期はどっちがお得?
20代~40代前半までは10年ごとの定期保険、40代後半~50代以降は終身医療保険が良いでしょう。定期と終身を組み合わせて利用すれば、一生涯の保障を無駄なお金を払うことなく受けることが出来ます。
結婚や出産、育児などライフステージの変化が大きい20代~40代前半までは適宜保険の見直しが必要になることと、保険料を安く抑えたいというニーズがある為、定期保険がおすすめです。
しかし、年齢が上がると保険料も上がります。とはいっても50歳手間までは上がったとしても微々たる金額です。大きく保険料が上がり始めるのが60歳前後ですから、50歳程度で生涯の保険料が変わらない終身保険を契約すれば、老後も安い保険料で手厚い保障を受ける事が出来ます。
医療保険に加入するべき本当のメリットとは?
医療保険に加入する最大のメリットは本記事でも紹介してきた「万が一の時の手厚い保障」ですが、保険というのは「相互扶助の精神」で運営されている、ということもしっかり覚えておきましょう。
「相互扶助の精神」とは「助け合いの心」です。保険会社があなたに支給する保険金は、保険会社が負担するのではなく保険会社があなた以外の医療保険加入者から徴収した保険料の中から支払われます。あなたが保険金を受け取ることがなくても、あなたが支払った保険料は保険会社の利益ではなく、他の人の万が一の役に立っています。もしあなたが保険加入や貯金を検討しているとしたら、それは自分のためでしょうか?それとも家族のためでしょうか?
今回は医療保険の費用対効果という点で説明をしてきましたが、医療保険はリターンを求める性格の保険商品ではなく、あなたとあなたの家族の万が一に備える保障です。万が一の為の備えにはあなたが莫大な資産家であることを除き、貯金ではなく医療保険がおすすめです。