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保険に加入する際に気になるのが「保険会社の内容」。保険商品や営業の外交員と共に、保険会社の見方は重要です。今回は、この「保険会社の内容」に焦点を絞って、解説致します。


保険会社を「比較」する方法


「自分の加入している保険会社の体力は?」あるいは「A生命とB生命のどちらに加入しようか?」などと保険会社の体力や中身に興味がある方は多いのではないでしょうか。単純に生命保険会社の仕組みを知りたい人にとっては、簡単な指標を抑えておくことがポイントといえます。


『ソルベンシーマージン』で見る会社の体力とは


○『ソルベンシーマージン』とは

保険会社を比較する際に、用いられるのが「ソルベンシーマージン」です。これは「%」で数値を表し、「生命保険金を支払う力」がどれだけあるか、を判断する指標です。

例えば、A生命が500%の場合は『1年間にA生命に契約している被保険者のうち、死亡するであろう割合』の5倍の支払い余力(保険金の支払い)がある、という意味になります。金融庁は、200%に満たない保険会社について『問題がある』と見なしています。

○『ソルベンシーマージン』は深読みが必要

保険会社には様々な年齢層が顧客(被保険者)となっています。彼らの年齢層、男女別、平均寿命などを計算した者が「死亡率」です。仮にA生命の顧客が10万人、一年間の死亡率が5%で、その保険金額が500億円としましょう。

A生命のソルベンシーマージンは500%ですから、2500億円の体力があることになるわけです。ただ、ここで注意すべき点は、「顧客層(被保険者層)が若い会社」の場合は「死亡率が低い」という事実。20代、30代の被保険者の年間死亡率は、60代、70代よりも低くなります。そのため、歴史の浅い保険会社では、ソルベンシーマージンが5000%、10000%というケースもありますので、単に数値の高さだけを評価してはいけません。