サイトで見分ける、会社の方向性
保険会社の特色は、実はサイトによく表われているといってよいでしょう。注目したいのはサイト一面に何を持って来ているのか、という点です。
○保険商品の名前がニックネームで出ている場合
これは、商品数を絞っていることを示しています。保障や貯蓄医療といった最小限のセット商品を今後も維持していく、ということがわかるでしょう。ニックネームは保険外交員にとって分かりやすく、売りやすい利点があるのです。
○契約者の皆様へ、などと表示がしている場合
これは、保険外交員がセールスを行っており、保険商品が常に増減していくことを示しています。商品の開発力があり、保険商品の細かさよりも会社の安定性を狙っているのが特徴です。
○コンサルタント、という文字を掲げている場合
これは主に男性外交員が多く在籍する保険会社で、商品が細かく、ライフプランというキーワードを利用して、コンサルティングセールスを行う手法です。ネットによる販売と反対方向にあり、商品を自由に組み合わせる反面、難しい内容になる点もあります。
○見積もり画面が出て来る場合
インターネット専業かインターネットを活用した保険会社の特徴です。徹底した保険料の安さを前面に出しているため、商品の種類は限られていますが、選んだ商品が今後も変わらずに残るように設定されています。
このように、保険会社によって何を売りにするかは今後10年、20年先を見越してサイトに訴求していますので、比較する材料に十分なりうるのです。
商品の数よりも、質で会社を見る
会社比較の方法には「保険商品」も挙げられます。出来れば保険担当者に勧められた「保険商品」と「保険設計書」を見比べることで、保険会社の体質が分かってくることがあります。保険商品を選ぶには、非常に多くの知識と経験が必要ですが、会社によっては「得意分野」が違ってくることがよくあります。
例えば、死亡保障の商品を多く持っている会社、医療保険を多く販売する会社や、貯蓄分野の商品ラインナップを揃えているところなど、様々なのです。これは、商品パンフレットではなかなか判別できませんが、保険設計書を見ることで理解できることが多くあります。
大事なことは「いくら支払って」「いくら受け取れるか」を確認することです。トータルの保険料(掛け金)が多く、受け取る保険金が少ないようですと、その保険会社の将来は明るいとはいえません。保険会社の目的は「保険金を支払う」ことにあります。単純に将来受け取る金額をはっきり教えてくれる会社が、一番安心といえるのです。
保険は保険会社と自分との付き合い
保険に加入するきっかけは、人によって様々です。契約担当者が生涯いつも自分に寄り添ってくれるわけではありませんし、解約返戻金や保険金を持って来てくれるわけではありません。最終的には契約者と会社との直接交渉が必要になる場合が多くなってきますので、保険会社の比較は大事、といえるでしょう。