保険契約の失効と復活

保険には失効(保険の効力を失ってしまった状態)に対して、失効後3年以内であれば復活(保険の効力を復活させる)が出来ます。

保険は失効してしまった場合でも、いままでと同じような状態に復活させることが出来ます。ただし復活する場合にはいくつかの条件が発生します。滞納した月から現在までの保険料を一括で支払うこと(延滞利息含む)、再度健康状態を告知又は審査を受ける必要があること、最後に失効後3年以内の契約であることが挙げられます。

特に健康状態の告知については非常に重要で、失効期間中に病気などをしていると、一括支払いが可能であって元の状態に戻すことは出来なくなってしまいます。また保険会社は延滞督促や失効期間の管理などにコストが発生しているため、滞納した保険料には延滞利息が発生する保険会社がほとんどのようです。

もし引受基準緩和型などではなく通常の医療保険を失効させているならば、いつ病気になるかわからないリスクを考えると、なるべく早く復活させておいた方が良いでしょう。

解約返戻金で保険料の立替えが可能

保険料を延滞し続けたとしても保険が失効にならないケースが1つだけあります。それは解約返戻金から本来支払うべき保険料を自動で振り替えて充当している場合です。

解約返戻金とは積み立て型の死亡保険などに良くありますが、保険料を支払う毎に一定の割合で貯金のようにお金を貯めて、解約時に貯蓄した金額を受け取れるというお金です。

単純に言えば「保険会社に預けてある貯金」のようなものなので、保険料を滞納した場合は、保険会社は保険の失効を防ぐべく、解約返戻金の中から自動振り替えで月々の保険料に充当します。当然解約返戻金がなくなった時点で、保険は失効となります。気をつけなくてはいけないのが、解約返戻金は解約して自分の手元に入るまでは、保険会社のお金であるということ。

つまり解約返戻金からの充当というのは分かりやすい言葉で「貸付」にあたり、利息が発生するという仕組みです。保険を解約したいが、コンサルタントに伝えるのが億劫でダラダラ支払いを延ばしてしまった場合などはどんどん解約返戻金が減っていくことになるので気をつけましょう。

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