貯金と保険をうまく利用したい。

よくネットや雑誌で貯金と保険どっちが得かという記事をみかけます。この記事をみていると私はいつも貯金と保険の概論、性質を述べていないのに金利だけで話を進めているなと感じております。そこで今回はこの2つの金融商品の概論、性質をお伝えした後にそれをもとに実践例を述べていきたいと思います。


貯金は三角、保険は四角という言葉ご存知ですか

保険業界の新入社員研修でおそらく一番初めに習う言葉に「貯金は三角、保険は四角」という言葉があります。

これはどういう意味かというと、仮に毎月3000円貯金をしていくと右肩上がりで貯金額は増えていきそれをグラフにすると三角の形になっています。仮に1か月目に貯金をおろすと3000円しかありませんが30年後に積み立てとものをおろすと100万円以上になっています。

一方保険はというと死亡保障2500万の定期保険に毎月3000円かけた場合1か月目に死んでも10年目に死んでも2500万円の保障が受けられます。このように貯金は三角のグラフになり、保険は四角のグラフになります。

よって保険に入るメリットは貯金では不可能な保険に加入した瞬間から人生の万が一の保障として役立つというところにあります。保険というのはもともと万が一のときのために皆でお金を出し合って困った人を助けようという相互扶助の精神の商品です。この最大限のメリットこそが保険の強みなわけです。


保障を保険と貯金と投資に「台形型」で分散しよう

では貯金と保険をどのようにすればうまく活用できるのでしょうか。ここでは私がやっている方法をおつたえできればと思います。

保険はあくまで保険で万が一の時のためです。そのために高い保険料を払うのではなく最低限の保障としてとらえるのがいいでしょう。よって保険ですべてを保障できるようにするのではなくて貯金、投資も合わせて活用するのがお勧めです。

具体例を言いますと、とある会社の医療保険30歳男性が加入をすると日額が10000円だと約3500円ですが日額5000円だと約1750円になり月1750円保険料が節約できます。しかしながら、最低限の保障だと大丈夫ですが満足な保障だと少し不安になります。

そこで私がお勧めする方法は月々5000円の保険に入り、節約できた1750円を貯金していくという方式です。貯蓄だけだと利率がと思っている方は投資信託でリートのファンドに月々1000円積み立てて分配金を再投資していき資産形成をするのもいいかもしれません。

こうすることによって保険の四角の保障(投資)に貯蓄の三角の保障がのっかり台形型の保障が出来上がります。

この台形型の保障メリットは初期の保障が保険すべてで賄うより少なりますが、収入が減った、子どもの教育資金がなどの他のリスクに対して三角の部分から切り崩しができることです。

今の日本経済は右肩上がりの成長でないため収入源などの様々なリスクがあります。生活が苦しくなった時に今までの生命保険を解約したら意味がないことになってしまいますので保険は最低限にしておいて万が一の三角部分の貯金をしていきましょう。そして保険料は割安になっているので20年くらい健康で過ごせた場合は間違いなく全部保険でまかなうより資産残高が高くなっているはずです。