保険に入る前に知っておきたい国民年金、健康保険の仕組み
加入が義務付けられている社会保険どのくらい知っていますか。
皆さん民間の保険に加入をして、見直しなどをしている人が最近多いですが国の社会保険制度についてどのくらいご存知でしょうか。私の知り合いの人は社会保険制度をあまりわかっておらずもう少しわかっていれば加入する保険も変わったのになという方が多いです。
なぜなら民間の保険は国の社会制度をモチーフにしているものがほとんどであり、意外とそれだけで万が一の保障にある程度までは対応できるからです。
そこで今回は保険に加入する前にこれだけは知っておきたい国の社会保険制度を紹介します。
国民年金これだけは知っておこう
まず初めに国民年金から紹介をしたいと思います。
国民年金はずっと前から破たんに近い状況で自分たちが払った年金が還ってくるのかという議論をよく耳にします。確かに今の財政状況を考えていけばもらえる年齢もあがるでしょうし、もらえる額も今よりは少なくなっていくでしょう。
しかし国民年金は財源の約半分は税金で賄っているので、ちゃんと保険料を納めたほうが得です。さらに納めた保険料は全部社会保険控除の適用になるので所得税、住民税も軽減にもつながります。
ちなみに日本人の平均寿命が80歳を超えている時代ですから少ないかもしれませんが、10年間年金をもらえば払った額は回収できますし、もし平均寿命より長生きした場合にはずっともらえる年金というシステムはリスク軽減にも繋がります。
そして国民年金には老後の年金という役割以外にも万が一の時のために障害年金や遺族年金という制度もあります。ざっくりいうと障害年金は自分の障害の度合いに応じて年金がもらえる制度で20歳以上であればだれでも適用になります。遺族年金はお子さんがいる方が65歳未満で死亡をした場合もらえるものです。障害年金、遺族年金も一概に額は言えませんが月にすると大体月8~13万くらいもらえるというものです。
つまり国民年金は生命保険のような働きをする場合もあるということです。この事実を知っているだけでも年金保険、生命保険の入る額がだいぶ変わってくるのでここだけは必ず押さえておきましょう。
このように国民年金は老後のリスクに加え現役時代の万が一にも手厚い保障があるのでぜひ加入をしておきましょう。それでも年金は将来もらえるか不安だなと思っている人もいると思いますが、年金が破たんするときは国が破たんした時と言ってもいいでしょう。その時は社会が変わるときだと思いますし、そのときでも何かしら年金のシステムは継続していくと考えられますので民間の保険で全部賄おうという人はまず年金に加入をしてからそれを考えるようにしましょう。