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【目次】
①SBIインシュアランスグループIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【9/20更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【9/7更新】 ※有料会員限定

会社名
SBIインシュアランスグループ株式会社
コード
7326
市場
マザーズ
業種
保険業
売買単位
100株
代表者名
乙部 辰良 /1958年生
本店所在地
東京都港区六本木一丁目6番1号
設立年
2016年
従業員数
20人 (2018/07/31現在)(平均43.7歳、年収997.6万円)、連結769人
事業内容
損害保険業、生命保険業、少額短期保険業を営む子会社の経営管理およびそれに付帯・関連する事業
URL
https://www.sbiig.co.jp/
株主数
3人 (目論見書より)
資本金
3,240,000,000円 (2018/08/21現在)
上場時発行済み株数
22,820,530株(別に潜在株式1,460,700株)
公開株数
6,566,500株(公募4,000,000株、売り出し1,710,000株、オーバーアロットメント856,500株)
調達資金使途
自己資本の充実、保険金の支払い、運用資産の取得
連結会社
6社
スケジュール
仮条件決定:2018/09/06→1800~2160円に決定
ブックビルディング期間:2018/09/07 - 09/13
公開価格決定:2018/09/14→2,160円に決定
申込期間:2018/09/18 - 09/21
払込期日:2018/09/26
上場日:2018/09/27→初値2,160円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:みずほ証券
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
大株主
SBIホールディングス(株) 18,028,620株 88.89%
SBIファイナンシャルサポート(株) 701,910株 3.46%
ソフトバンクグループ(株) 90,000株 0.44%
島津 勇一 72,000株 0.36%
飯沼 邦彦 72,000株 0.36%
大和田 徹 66,000株 0.33%
乙部 辰良 60,000株 0.30%
城戸 博雅 45,000株 0.22%
鈴木 真也 45,000株 0.22%
五十嵐 正明 45,000株 0.22%
業績動向(単位:百万円)経常収益 営業利益 経常利益 純利益
2017/3 連結実績 0 - -31 -8
2018/3 連結実績 62,186 - 1,059 724
2019/3 連結1Q実績 16,492 - 695 436
ロックアップ情報
SBIホールディングス株式会社は上場後180日目の平成31年3月25日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
141億8364万0000円(6,566,500株×2,160円)
潜在株数(ストックオプション)
1,460,700株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
SBIインシュアランスグループ<7326>は、損害保険・生命保険・小額短資保険を営む子会社の経営管理を行う、SBIホールディングス<8473>の中間持ち株会社である。

インターネット金融グループであるSBIグループは、主力事業がネット証券事業(SBI証券)・投資事業などから構成されている。同社は、同社及び子会社6社から構成される保険事業部門を統括している。

尚、同社は実質的には2017年3月の組織再編によりSBIグループ内の保険事業各社を株式交換等で傘下とすることでスタートしている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■損害保険事業
SBI損害保険がダイレクト型自動車保険、がん保険、火災保険を提供している。
2018年6月末時点の保有契約件数は999千件(前年同月比+5.5%増)である。


■生命保険事業
SBI生命保険が生命保険、医療保険、団体信用生命保険等を提供している。
2018年6月末時点の保有契約件数は125千件(前年同月比+15.8%増)である。


■少額短期保険事業
生命保険・医療保険・ペット保険をSBIいきいき少額短期保険、家財保険・車両保険などを日本少額短期保険、自身補償保険をSBIリスク少額短期保険が提供している。

2018年6月末時点の保有契約件数は637千件(前年同月比+7.5%増)である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■差別化要因
同社は3つの重点分野を設け、保険業界内における差別化を図っている。

① 価格競争力
従来型保険会社の代理店型ではなく、インターネットを通じて顧客と直接保険契約を行うダイレクト型のサービスを提供している。

代理店に支払う中間コストが発生しないため、割安な保険料の設定が可能である。またライフスタイルに応じた合理的な保険料設定により、ダイレクト型損保の中でも割安な保険料設定を行っている。

② SBIグループのシナジー
SBIグループはインターネット証券最大手のSBI証券中心に、幅広い顧客層を有している。
また近年では提携の地域金融機関も増加している。

SBIグループの顧客基盤へのアクセスにより、効率的な保険販売が可能である。

③ テクノロジーの更なる活用
利便性の高いサービスや個別の顧客にパーソナライズした保険商品の提供を実現するため、FinTech、AI、IoTなど最新テクノロジーやビッグデータの活用を行い、保険のイノベーションを追求している。


■セグメント別収益
2018年3月期の外部顧客への経常収益は622億円。各事業セグメント別の内訳は下記となっている。

・損害保険事業 経常収益246億円、セグメント利益2.2億円
・生命保険事業 経常収益223億円、セグメント利益6.5億円
・少額短資保険事業 経常収益154億円、セグメント利益5.5億円

経常収益は損害保険事業の比率が高いものの、最小の少額短期保険事業においても約25%の比率であり、3セグメントのバランスが取れた状態である。

また経常収益は損害保険事業の比率が最大であるものの、セグメント利益では同部門の比率が最小。生命保険事業と少額短資保険事業のセグメント利益のバランスが取れた状態である。


■業績推移
同社の業績及び当期予想は下記となっている。

2017年3月期 経常収益0億円、経常利益▲0.3億円、当期純利益▲0.1億円
2018年3月期 経常収益622億円、経常利益11億円、当期純利益7.2億円
2019年3月期(予想) 経常収益660億円、経常利益18億円、当期純利益7.7億円

尚、当期第1四半期は経常収益165億円、経常利益7.0億円と、通期計画達成に向け順調な立ち上がりを見せている。


■株主構成
同社はSBIホールディングスの保険事業の中間持ち株会社であり、筆頭株主はSBIホールディングスの88.9%。第2位株主は同グループのSBIファイナンシャルサポートの3.5%。よってSBIグループで9割以上の株式を保有している状況である。

尚、ソフトバンクグループ<9984>が保有率0.4%ではあるが、第3位株主となっている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■今後の注目ポイント