ポジティブシンキングではなく「多角的な視点」を

ポジティブシンキングというと陳腐に感じるかもしれませんが、物事を多角的に見ることが重要なのです。それには訓練が必要ですが、心がけ一つで改善が可能です。

まずは、当たり前のことに感謝できるようになることです。それができれば、今まで当たり前だったことを愛おしく感じるようになります。

たとえば、犬の散歩をあまりしない人がいますが、それは、犬の存在が当たり前になっているからです。ところが病気が発覚して余命が短いとわかった途端、散歩に連れて行ったり、いい餌を与えたりするようになります。

当たり前でなく、それを愛おしいと思うと、接し方が変わるのです。日頃から当たり前だと思っていることに感謝することは非常に大切です。

悩むのだったら「意味のある悩み」を

メンタル的に楽になるということは、抱える問題がなくなるということです。

ところが自分のメンタルが弱いと自覚している人は、意味のない些細な問題を抱えていることが多い特徴があります。

たとえば、大勢の前でプレゼンする時に緊張してうまく話せないという悩みは、いかに大勢を説得して信頼を勝ち取るかという本来の目標の前では些細な問題です。

既存の行動の中にあるのは無駄な問題であり、本来は、成長したり未来をよくするための「意味ある問題」を抱えるべきです。

そうした前向きな意味ある問題を解決することが人間の成長・進化であり、それにともなって、メンタルも鍛えられていくのです。