◉国内の防衛産業銘柄


では実際に、国内の防衛関連銘柄についてまとめてみたいと思います。

◯砲弾や銃火器などの攻撃機器関連

旭精機工業(6111 名証2部)

防衛省向け銃弾類を主力としており、他に自動組み立て機やプレス機、ばね成形機など民需にも展開している。
輸出の強化に力を入れている。

豊和工業(6203)

産業用機械の老舗企業。工作機械が主力で火器、防音サッシなど防衛需要も大きい。
89式5.56mm小銃を生産し、防衛省に納入している。

◯戦車や護衛艦、潜水艦などの陸海の輸送機器関連

三菱重工業(7011)

総合重機のトップ企業。主力製品は、船舶・エネルギー関連機器・産業機械・航空機・ロケットエンジンなどであるが、兵器製造の分野では防衛省への納入実績第一位の企業でもある。
戦闘機・ヘリコプター・イージス艦を含む護衛艦・戦車などを製造している。

新明和工業(7224)

ダンプ等の特装車1位で飛行艇など航空機強い。機械式駐車場設備や水処理関連製品も展開している。

石川製作所(6208)

段ボール製函印刷機主体の機械メーカー。繊維機械を出発点に防衛機器にも展開し新分野育成にも力を入れている。
艦船が接近又は接触したとき爆発する機雷を生産している.

日本製鋼所(5361)

大型鋳鍛鋼で世界有数の企業。電力・原子力向け製品が収益柱となっている。
射出成形機でも上位で火砲を手掛ける。戦車や艦艇の火砲やミサイル発射装置など、防衛関連機器の設計、製造、メンテナンスをおこなっている。

三菱電機(6503)

総合電機大手だが、イージス艦搭載システムの保守事業を請け負う。
宇宙・防衛分野に強みを持っており、防衛エレクトロニクス分野での防衛省契約実績は長年にわたり第1位を維持している。
ただし、2012年に防衛や宇宙関連予算で過大請求問題が発生した。

OKI(6703)

通信機老舗。交換機依存から光通信網等総合サービス化、銀行ATMやプリンタ、EMSに集中している。
IP電話など通信や金融のシステム開発に強みがあるが、イージス艦搭載設備の関連銘柄でもある。

佐世保重工業(7007)

造船の準大手企業。中型船の短納期連続建造に特化し、舶用エンジン用クランク軸は2位で寡占享受。
佐世保に米軍基地があるためアメリカ海軍の艦艇修理に実績あり。また、海上自衛隊の艦艇の保守、修理なども手がける。