「何も決めない」会議は廃止するべき

会議,前田鎌利
(画像=THE21オンライン)

冗長で無駄な会議と、短く生産的な会議の違いはなんでしょうか。その要素は様々ですが、根本的な決め手は「目的が明確か否か」ということです。

会議の目的とは「意思決定」に他なりません。問題解決であれ、企画検討であれ、そこには例外なく「今後何をなすか」の決定があります。逆に言えば「何も決めない」会議、例えば単なる情報共有の会議は極力なくして、メールなどによる共有に切り替えたほうが良いでしょう。

意思決定が会議のゴールだと認識できていれば、メンバーの選定も適切になります。その件に関係ない人を多数呼んで拘束する、といった無駄もなくなるでしょう。

次いで、「何をもって意思決定とするか」も重要なポイント。

意思決定には、現場が迅速にアクションに移れる「速さ」と、アクションを成功に導くための「精度」が必要ですが、速さを求めすぎると50点くらいの「拙速」な意思決定になりますし、精度を極めようとすると100点に近づきますが、時間がかかりすぎてしまいます。

そこで大事なのは、両者の間の「70点」の精度を目指すこと。できるだけ速く、かつ確実性ありと思える「7割方OK」な方向性が見出せれば、会議の目的を果たせたと言えるでしょう。