新聞やテレビ、ウェブなどでもよく目にするようになった「5G」。通信を一層高速化させ、暮らしを根本から変えるほどのインパクトがあるとも言われています。5Gの基礎知識を知り、新時代の生活の変化を考えてみましょう。

今の主力は4G。次世代の移動通信システムである「5G」の基礎知識

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(画像=PIXTA)

5Gの「G」は「Generation(世代)」の頭文字です。略さずに日本語で表記する場合は「第5世代移動通信システム」と書きます。

1980年代に日本で普及した自動車無線電話で使われていた通信システムが1Gで、そこから2G、3Gを経て、今は4Gが日本を含む世界で主流となっています。1Gから4Gへ通信システムが移行されていく中で飛躍的な向上を繰り返してきた通信速度は、5Gが実用化されることで一層高速化すると期待されています。

現在は各国で5Gの実用化に向けた実証実験が盛んに行われており、日本では早ければ今年2019年からの一部導入が既に見込まれています。携帯通信の国際業界団体「GSMA」は、2025年には世界での5G回線数が12億回線に上るとの予測を発表しています。

5Gの2つの特徴

5Gは通信の高速化だけではなく、「同時接続性」や「超低遅延性」という2つの特徴を持っています。

「同時接続」とは、一つの基地局が多くの端末と接続できることです。現在、世界では、あらゆるモノや人がつながる「IoT」の社会実装が進んでおり、その中でこの同時接続性を持った5Gが大活躍します。言い換えればIoTの社会に5Gは不可欠ということになります。

もう一つの特徴である超低遅延性とは、通信のタイムラグがより小さくなることを意味しています。4G回線で音声通話をしてもタイムラグがほとんどないと感じると思いますが、5Gでは音声通話よりもはるかに大容量のデータでもタイムラグがかなり小さく抑えられます。この超低遅延性もIoTの社会において、大きな役割を持つことになります。

5Gで生活はどう変わるのか

こうした同時接続性や超低遅延性は人々の身の回りの生活のみならず、社会面でも大きな変化をもたらします。例えば、21世紀最大のパラダイムシフトの一つとも称される自動運転社会の実現のためにも、5G技術の確立が非常に重要な要素です。

・自動運転社会を実現するかも

自動運転車はクラウド上から3次元(3D)高精度マップや交通情報をリアルタイムに取得し、センサーで周辺検知をしながら走行経路を確定させます。状況が常に変わり続ける公道での安全な走行のためには、情報の即時性は極めて重要です。

自動運転車の普及が与える社会へのインパクトは多大で多様ですが、身近なこととしては、運転に費やしていた時間をほかのことに使えるようになることは大きな変化でしょう。車を運転して通勤していた人にとっては、通勤中に車内で仮眠を取ることも可能になるかもしれません。

・遠隔医療に革新をもたらすかも

医療の現場にも革新が起きます。5Gによって高精細の映像をリアルタイムに病院に伝送できるようになれば、より正確な診察が可能になります。映像が鮮明になればなるほど、医師は患者の顔色やけがの状態などを、目の前で見るように的確に把握できます。

過疎地や地方で病院が減り、医師不足も深刻化する中、5Gを活用した遠隔医療の実用化はこうした課題の解決につながると期待されています。また、高速通信は医療機器の遠隔操作にも貢献します。移動式の遠隔診察車両を公道で頻繁に目にする日も遠くはないかもしれません。

通信料金は高くなる?安くなる?

5Gが実用化されればより高速な通信が可能になることから、4Kや8Kなどの超高精細映像のライブストリーミングも可能になるでしょう。スマートフォンなどで視聴可能な動画の高画質化なども間違いなく進むとみられています。

ただ、高画質な動画を高速通信でスムーズに観ることができるということは、通信容量自体は今より増えるということです。それに伴って、通信料金も上がるのでしょうか。その方向性を探る上でヒントとなるのが、2018年10月に行われた総務省の5Gに関する公開ヒアリングです。

この公聴会では複数の大手携帯キャリアが参加し、5Gサービスの通信料金についての発言もありました。その中では「4G料金を踏まえた料金設定にする」という趣旨の発言が多く、5Gサービスの料金が現在の水準に近いものになることを予感させました。

より人々の暮らしを快適に

通信は今や人々の生活に密接に関わっています。その通信システムの変化は、間違いなく私たちに大きな影響を与えます。社会的にも、自動運転の実現や遠隔医療の進展などを通じて、我々の暮らしはより快適なものとなることでしょう。

(提供=じぶん銀行)

執筆者:株式会社ZUU

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