株式や債券、投資信託、ETF(上場投資信託)などのペーパーアセットに加えて、不動産や不動産投資信託(REIT)、FX、金や原油をはじめとするコモディティ、さらには新しい手法としての仮想通貨やソーシャルレンディングなど、投資と一口にいっても種類はさまざまです。また、それらはいずれも細分化することができ、追求しようと思えばどこまで追求することができるほど、奥深いものといえます。

このように細分化することで数え切れないほど存在している投資案件ですが、それらを吟味し投資先を選定しつつ、自らのポートフォリオを構築している投資家は少なくありません。しかし1億円以上の資産を有する富裕層の中には、幅広い投資案件の中から最適なバランスを考慮し、資産を適切に増やしている人も存在します。ただ一方で資産に応じた投資の段階には、ある程度の“傾向”があるのも事実です。

最後にたどり着く投資案件とは

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(画像=Yannick Morelli/Shutterstock.com)

たとえば無数に存在する投資案件のうち、資産形成の序盤から活用されているものもあれば、最初のうちは手が出しづらい金融商品も少なくありません。株式投資や債券、投資信託などは、少額から投資できることもあり、投資初心者から上級者まで幅広く利用されています。また「最初の投資が不動産」という人も少なくありません。なぜなら不動産投資は他の投資案件と比較してバランスがよく、スキームも確立されているからです。

では、その他の投資についてはどうでしょうか。FXや仮想通貨などは、投資というより“投機”に近い性質を有しているため、本業として取り組んでいる人でなければ、中長期的に行えるものではないでしょう。他方、金や原油をはじめとするコモディティ、さらには絵画や壺、ワインなどを含むアンティーク投資は、さまざまな投資を経た投資家が趣味の一環として、最終的にたどり着くものとされています。

なぜ富裕層はアンティークコインに投資するのか

歴史が長く投資商品としても魅力的なのが「アンティークコイン」です。アンティークコインとは、おおむね100年以上前に世界中で発行された金貨や銀貨のことであり、原料としての価値はもちろん、骨董品としても高く評価されています。その歴史的背景や高いデザイン性は、世界中の投資家からも評価されており、資産運用の一環として、主に富裕層のあいだで取引が行われています。では、なぜアンティークコインが投資の対象となるのでしょうか。

アンティークコインの概要

アンティークコインの価値は、金や銀のような原材料の付加価値だけでなく、あくまでもその“希少性”に価値があるとされています。アンティークコインそのものは世界中に20万種類ほど存在しているといわれていますが、そのうち資産価値が高いものはごく一部です。そしてその多くが歴史的な背景があり、かつ、これから新たに生産される可能性がないという限定性・希少性に支えられています。

アンティークコインが資産形成につながる理由

あらゆるモノの価格は、需要と供給のバランスによって決まります。アンティークコインについても同様で、欲しいと思う人の数(需要数)に対し、提供できる数(供給数)が少なければ、それだけ価格も高くなる傾向です。現存しているものが供給数のMAXであるアンティークコインは、貴族や富裕層をはじめとする世界中のセレブからの需要に支えられ、価格が安定しており、投資対象として注目されています。

アンティークコインの魅力とは

投資の世界で「有事の金」という言葉があるように、アンティークコインの中には、経済状況に左右されることなく価格が上昇しているものも少なくありません。揺るぎない希少性とコレクションとしての魅力、さらには歴史的な背景により一定の富裕層から高く支持されているためです。加えて維持・管理の手間もかからず、投資しやすいのも人気の理由となっています。

コレクションとしての価値を追求して

アンティークコインの価格は、ものによってピンからキリまであります。たとえば、代表的なアンティークコインである「ウナとライオン(5ポンドプルーフ金貨)」は、わずか400枚しか流通しておらず、2018年時点での相場は5,000万~6,000万円ほどといわれています。これからアンティークコイン投資をはじめる人は、もう少し安価なものを中心にコレクションをはじめてみてはいかがでしょうか。(提供:YANUSY

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