(本記事は、近藤珠實氏の著書『伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術』の中から一部を抜粋・編集しています)

SNS
(画像=PIXTA)

多くの罠がひそむ

SNSは便利なツールですが、使い方によっては問題を起こしてしまう場合も少なくありません。

企業の公式アカウントが「炎上」するなど、SNSが原因でトラブルが起こった例は数多くあります。中には、企業の信頼を失墜させた例もあり、注意が必要です。

ビジネスシーンでのSNS利用の大前提は、社内の規定を守ることです。今は多くの会社に、SNSの使い方についての規定があります。自社の規定を調べてみてください。

仕事とプライベートを区別する

仕事上のSNSトラブルを防ぐためには、まずプライベートでの使用と仕事での使用を区別することが必要です。

同じSNSのアカウントを仕事とプライベートの両方で使う場合は、機密情報や不適切な投稿をするのは絶対にNG。情報漏洩に繋がります。

同じように、プライベートのSNSで仕事の連絡をするのもできるだけ避けましょう。SNSではセキュリティが保たれないため、電話やメールなどSNS以外の方法で連絡してほしい、という企業も多いためです。

一方で会社や部署によっては、業務上の連絡ツールとして積極的にSNSを導入しているところもあります。その場合、社内の規定にのっとって注意すべき点を忘れずに、適切な使い方を心がけましょう。

SNSのNG行為
機密情報を漏らす
特に機密事項でなくても、仕事についての書き込みは控える。個人の特定につながる恐れがある上、会社やクライアントに被害が生じるかもしれない。

匿名に安住しない
匿名でアカウントを持ったとしても、仕事の情報を漏らしてはいけない。トラブルになった場合は、匿名であっても責任が生じる。

本名が前提
本名である場合はもちろん、匿名アカウントでも、誰かに見られても困らない内容のみ投稿する。

「友達申請」には慎重に

新しく仕事で知り合った人にはSNSでのつながりを求めてしまいがちですが、相手にとってSNSでつながることが歓迎できるとは限りません。仕事相手のアカウントを見つけても、プライベートな内容を中心にSNSを使っている人の場合、仕事関係者とはSNSでつながりたくないと思っているのかもしれません。むやみな申請は控えましょう。

避けたい投稿
不適切な投稿
仕事とは無関係でも、非常識、不適切な投稿は控える。仕事関係者に常識を疑われる恐れがある。

愚痴、悪口
仕事の愚痴はついSNSに書きたくなってしまうが、こらえる。万が一見られた場合のことを想像しよう。

忙しいのに……
繁忙期などに遊びについての内容を投稿するのは避ける。クライアントや上司の目につく恐れがある。
伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術
(画像=伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術)

point

  • SNSがトラブルに発展するリスクもある
  • 仕事での利用とプライベートとをはっきり区別する
  • 仕事で知り合った人とつながることには慎重に
伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術
近藤珠實(こんどうたまみ)
現代の社会生活にマッチした作法を提唱するマナーのエキスパート。東京神田生まれ。1975年、「現代作法研究会」を発足。
1977年、作法をより現代的にマッチしたものとするため、指導を受けていた國學院大學名誉教授の命名により、新作法「清紫会」を結成。同時に「清紫会」新・作法学院を開設し学院長に就任。以後、生徒を指導するかたわら、執筆、テレビ、講演、社員教育、学校教育等幅広く活動している。
プライベートでも仕事でもスグに役立つ、「日常マナー」のほか「ビジネスマナー」の人気講師として講座を定期開催。

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