(本記事は、近藤珠實氏の著書『伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術』の中から一部を抜粋・編集しています)
『伝わる!電話、メール、ビジネス文書の仕事活用術』シリーズ
メモ以上レポート未満
会議の際に作る議事録は、通常は正式なビジネス文書の範疇には含めませんが、ビジネス文書を書く上で重要な要素が詰まっています。いわば、メモ以上レポート未満のビジネス文書です。
ここでも基本は、5W3Hを押さえることです。出席者、会議の日時と場所、テーマなどです。
特に、「誰の発言か」は、絶対に押さえなければいけないポイントです。
議事録の内容
標題 | 会議のテーマ |
---|---|
日時・場所 | どこで会議が行われたか |
出席者 | できれば肩書も |
会議の内容 | 発言を完結にまとめる |
内容趣旨 | 会議の結論は? |
次回の日程 | 次回がある場合は書く |
所見 | 意見を付け加える場合 |
テーマと結論を忘れない
やはり他のビジネス文書と同じように、テーマと結論は強調すべきです。
議事録におけるテーマは、議題です。
参加者が何について議論をしているかは、当たり前のようで忘れやすいことなので注意してください。会議の中で議題が移り変わることも多いので、「今、何について話しているのか?」を常に意識して議事録をとりましょう。
結論は、あいまいになりがちなポイントです。その日の会議で何が決まったのかを明確にメモをしましょう。
意見を交わすだけで、結論がないまま終わってしまう会議は少なくありません。そんなときも、「結論は出たのだろうか」と意識していれば、一定の成果が得られるでしょう。
議事録のフォーマット
あらかじめ議事録のフォーマットを作っておくと、メモを取りやすくなり、漏れもなくなります。ICレコーダーなどで会議音声を録っておくのもいいでしょう。
押さえるべき内容は、日時、議題、参加者、発言と発言主、そして結論です。長い文章にはせず、ポイントを箇条書きでまとめても問題ありません。
会議議事録の文例
point
- 議事録にはビジネス文書の基本が詰まっている
- テーマと結論を明記する
- フォーマットを用意しておく