(本記事は、豊田 圭一氏の著書『人生を変える単純なスキル - センスよりスキルを信じよう 若手社員からプロフェッショナルまで大切にしたい7つのスキル』クロスメディア・パブリッシングの中から一部を抜粋・編集しています)

SKILL
(画像=PIXTA)

どうしたら、すぐやれるのか?

「どうしたら、すぐやる人になれますか?」「すぐやる方法を教えてください」と聞かれたとき、どう答えるのが良いか一瞬詰まってしまいます。なぜかというと、すぐやるために大切なことは、すぐやるテクニックというよりも、「すぐやりたい」「すぐやらなきゃ」という意識・気持ちだと思っているからです。

「すぐやる」というテーマで本を出している私だって、別になんでもかんでもすぐやるわけではありません。たまに「豊田さん、すぐやる人ですよね? これ、すぐにお願いしますね?」と言われることがありますが、冗談じゃありません。やりたくないことは、すぐにどころかいつになってもやりたいとは思いません。

だから、すぐにできないというのは、もしかしたら「すぐやる必要がないのではないか?」、もしくは「本心ではやりたいことではないのではないか?」と勘ぐってしまうのです。

だから、「どうしたら、すぐやれるのか?」で悩んでいるとしたら、逆に「どうして、すぐにやれないのか?」と考えてみましょう。おそらく、それはこんな理由ではないでしょうか。

  • やる時間がない。
  • やる能力(スキルや知識)がない。
  • やるために必要なお金がない。
  • やるために必要な人脈がない。
  • まだやる時期(タイミング)じゃない。
  • やる立場にない。
  • やって失敗するのが怖い。

でも、ちょっと考えてみてください。それらの「条件」はいつになったら揃うのですか?

そう考えてみると、こんな理由を言ってやらない人が「今ならできる」と思える状況にはいつになってもならない気がします。そして、それは言っている本人もわかっているはずですよね。だから、これらは「できない理由」という言い訳を探しているだけとも言えるかもしれません。

もし本当にやりたいことがあるとしたら、一番簡単な最初のステップは「できない理由を探さないこと」です。そして、「できない理由」の代わりに「できる方法」を考えること。つまり、自分の脳に問うのは「どうしたら、できるんだろう?」です。そうすると、脳は自動的に動き始めるでしょう。

そう考えてみたら、先ほど挙げた「できない理由」もこんな風になります。

やる時間がない。
「どうしたらその時間をつくれるだろう? ここに無駄があるから、これをやめることにしたら(これを工夫したら)時間がつくれるかもしれないな」。
やる能力(スキルや知識)がない。
「自分の能力では厳しいけど、どうしたらこれができるだろう? このスキルを持っている人とうまく組んで仕事ができないかな」。
やるために必要なお金がない。
「これをやるためのお金はどうしたらいいだろう? もう少しお金がかからずできる方法はないかな。それか、この事業にお金を出してくれる人を探せないかな」。
やるために必要な人脈がない。
「この人脈が欲しいのだけど、どうしたらいいだろう? 人脈が豊富なあの人に相談してみようかな」。
まだやる時期(タイミング)じゃない。
「まだタイミングじゃないと思うのだけど、どうしたらいいだろう? でも、タイミングがいつかなんてわからないから、まずはできることからやってみようかな。何ができるだろう?」。
やる立場にない。
「私はそれをやる立場にないと思うのだけど、どうしたらいいだろう? 上の立場の人に一緒にできないか相談してみようかな。それか、今の自分の立場でできることから始めてみようかな。何ができるだろう?」

ちなみに、「やって失敗するのが怖い」に関しては、「どうしたら失敗しないようにできるだろう?」ではなく、そもそも自分にとって「失敗」とはなんだろうと考えてみてください。

例えば、何千万円や何億円もの借金を背負って始めた事業が失敗したら、それはかなりの失敗と言えるかもしれません。でも、それであればそこまでのお金をかけないでできないか? をまずは考えればいいでしょう。それ以外の失敗はなんですか? 失敗したら怒られるとか、失敗したら恥ずかしいということでしょうか? 果たしてそれは「失敗」ですか?

私はこれまで小さな事業をいくつも立ち上げてきたので、よく人から「失敗は怖くなかったのですか?」と聞かれることがありますが、その度に、質問する人がイメージしている「失敗」ってなんだろう? と思うのです。もちろん多額の借金を背負って始めるようなことは極力避けていますが、最初の計画通りにうまくいかなければ、改善し続ければいいだけの話です。

失敗をしても命まで取られるわけではありません。だから、「やって失敗するのが怖い」と思っている人は、ぜひ「自分がイメージしている失敗ってなんだろう? それは本当に失敗なのかな?」と考えてみてください。

「最後に成功したらすべての失敗は良い経験」という言葉がある通り、失敗しても、それを経験値として改善していく。それこそが成功への近道です。かのアルバート・アインシュタインもこう言っています。

「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である」

そう、私にとって、失敗はナイスチャレンジです。

POINT
「できない理由」を考える前に、「できる方法」を考えるようにしましょう。
そうすると、脳はいつもできる方法を考えるようになります。

人生を変える単純なスキル
豊田 圭一(とよだ けいいち)
(株)スパイスアップ・ジャパン 代表取締役。1969年埼玉県生まれ。幼少時の5年間をアルゼンチンで過ごす。92年、上智大学経済学部を卒業後、清水建設に入社。海外事業部での約3年間の勤務を経て、留学コンサルティング事業で起業。15年以上にわたり、留学コンサルタントとして留学・海外インターンシップ事業に従事する他、SNS開発事業や国際通信事業でも起業。2011年にスパイスアップ・ジャパンを立ち上げ、主にアジア新興国でグローバル人材育成のための海外研修事業を行なっている。また、グループ会社を通じて7ヶ国(インド、シンガポール、ベトナム、カンボジア、スリランカ、タイ、スペイン)でも様々な事業を運営している。18年、スペインの大学院IEで世界最先端と呼ばれるリーダーシップのエグゼクティブ修士号を取得。著書「引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術」「自分がいなくてもまわるチームをつくろう!」など多数。

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