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【目次】
①️グラフィコIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【9/10更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【9/4更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社グラフィコ
コード
4930
市場
JASDAQスタンダード
業種
化学
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長CEO 長谷川 純代 /1967年生
会社住所
東京都品川区大崎一丁目6番1号
設立年
1996年
社員数
52人(2020年7月31日現在)
事業内容
健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品等の企画製造販売
URL
https://www.graphico.co.jp/
資本金
10,000,000円 (2020年8月19日現在)
上場時発行済み株数
880,000株
公開株数
280,000株
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2020/09/02→3,850~4,090円に決定
ブックビルディング期間:2020/09/04 - 09/10
公開価格決定:2020/09/11→4,090円に決定
申込期間:2020/09/15 - 09/18
上場日:2020/09/24→初値9,560円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:大和証券
引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:いちよし証券
引受証券:岩井コスモ証券
引受証券:藍澤證券
引受証券:東洋証券
大株主
長谷川純代 62.67%
嶋津貴和 25.03%
村松太郎 2.27%
水谷直人 1.57%
甲正彦 1.11%
遠藤幸子 0.97%
秦俊二 0.75%
若松里子 0.75%
高鳥忠明 0.56%
グラフィコ従業員持株会 理事長 江端誠 0.41%
業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産
2017/06 単体実績 
2,030,025 130,413 93,519 973,992
2018/06 単体実績 
2,807,162 150,757 23,086 997,079
2019/06 単体実績 
3,377,742 205,750 144,168 1,141,248
2020/03 第3四半期単体実績 
2,506,335 264,074 174,269 1,315,517
ロックアップ情報
長谷川純代、嶋津貴和、村松太郎、甲正彦、遠藤幸子、秦俊二、水谷直人は、上場後180日目の2021年3月22日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
11億4520万0000円(280,000株×4,090円)
潜在株数(ストックオプション)
79,000株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
株式会社グラフィコ<4930>はファブレススタイルで健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品等の企画製造販売を行う企業である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■同社沿革
同社は1994年に化粧品や健康食品の商品企画・販売促進などを行う企画会社として創業され、1996年11月に株式会社グラフィコの前進である有限会社スタジオグラフィコが設立された。海外製品の日本向けプロデュースサービスなどを手掛けるなかで、2004年に自社オリジナル商品の企画開発及び販売を行うメーカー事業をスタートさせて現在に至っている。

また2017年にはミライファーマ株式会社の子会社化及び合併を行い、それまでの健康食品・化粧品・日用雑貨領域の商品に加え、ミライファーマの手掛けていた医薬品の製造販売も開始した。


■同社について
同社は健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品などについて、商品企画からマーケティング・プロモーション・セールスまでを一貫して行い、それぞれにベストな生産方法や工場を選出して機動的にファブレススタイル(製造設備を自社で保有せず、外部へ製造委託する業務形態)で製造している。

本ビジネスモデルに基づき、累計販売数100万個超えの商品を複数展開中である。また自社オリジナル商品のみならず、海外メーカーからオキシクリーンの日本オリジナル商品の独占販売権を取得し、正規輸入販売元として日本国内でマーケティングを行い販売している。

主要な販売チャネルはドラッグストア、GMS、ホームセンター、バラエティストアであり、自社での通信販売も行っている。また海外では各国の代理店を通じた販売を行っている。


■同社取り扱い製品
同社の主な取り扱い製品は下記である。

・ハウスホールド→オキシクリーン(886万個)
・ビューティーケア→フットメジ(760万個)、優月美人(1,425万個)、スキンピース
・ヘルスケア(サプリメント等)→なかったコトに!(689万個)、満腹30倍(684万個)
・医薬品(いずれも第3類医薬品)→消毒用エタノール、ビタミンC2000、鎮痛消炎ミニ温膏

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■商品カテゴリー別売上高
2018年6月期及び2019年6月期の商品カテゴリー別の売上高は下記である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

2019年6月期はハウスホールドが構成比48%であり、約半数を占めている。ただし2018年6月期の同部門は31%であった。ハウスホールド部門の製品が主力製品であるが、各期により構成比は若干上下する状態である。2018年6月期はヘルスケア(35%)が最大の構成比となっている。

ただし2019年6月期は増収の大部分をハウスホールド部門の伸びを背景としており、他部門の伸びが限定される中でハウスホールド部門は拡大を果たしている。


■業績推移
2017年6月期 売上高20億円、経常利益1.3億円、当期純利益0.9億円
2018年6月期 売上高28億円、経常利益1.5億円、当期純利益0.2億円
2019年6月期 売上高34億円、経常利益2.1億円、当期純利益1.4億円
2020年6月期 売上高35億円、経常利益2.2億円、当期純利益1.5億円
2021年6月期(予想) 売上高37億円、経常利益2.6億円、当期純利益1.7億円

着実な増収増益を続けており、2019年6月期に売上高30億円、経常利益2億円、当期純利益1億円の大台に到達した。

2021年6月期も着実な増収増益が継続する見込みである。

尚、2019年6月期決算が公開申請決算期であり、期超え決算でのIPOとなっている。


■財務状況
2019年6月期末時点で資産合計16億円に対し、純資産合計11億円、自己資本比率72%である。

借入金なく現預金2.3億円を有している。資産合計において最大の科目は商品及び製品4.9億円。第2位は売掛金4.6億円である。

キャッシュ・フロー計算書では2018年6月期は営業活動によるキャッシュ・フローは▲5.0億円である。売上債権の増加(▲2.8億円)、たな卸資産の増加(▲3.3億円)などの影響によりマイナスとなった。

2019年6月期の営業活動によるキャッシュ・フローは+2.2億円でありプラスとなっている。


■資金使途
IPOにより4.4億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。

・業務拡大に伴う仕入資金等の運転資金 2.2億円
・Web、テレビ等の広域プロモーションの広告宣伝費用 1.2億円
・新商品開発に伴う費用 0.5億円
・新規採用に係る採用費及び人件費 0.6億円

調達資金の半数が業務拡大に向けた仕入資金等の運転資金に充当される。


■株主状況
長谷川社長が筆頭株主であり株式シェアの63%を保有している。

株主は個人及び従業員持ち株会のみの構成である。事業会社、金融機関、ファンドなどの株主参入はない。


■まとめ