多くのトレーダーが利益を得ているFXのデイトレード。しかし、やり方を間違えば、短時間で資産を失ってしまうリスクもある。

この記事では、FXデイトレードの魅力や初心者におすすめな理由を解説し、おすすめの通貨ペアやデイトレードに適した取引時間帯など、利益を出すための具体的なポイントを紹介する。FXデイトレードを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。

FXのデイトレードとは?

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(画像=PIXTA)

FXとは、二国間の通貨を売買し、為替差益や金利差収入を得る投資手法のことだ。その中でも、数時間から1日という短期間のトレードで為替差益を狙うトレードスタイルを、デイトレードという。

デイトレードでは、1日の間に取引を数回繰り返す。1日が終わる時点では、すべて決済して取引を終えるため、通貨を保有したまま翌日に持ち越すことがない。1日のうち数時間トレードに集中していればよく、眠っている間に大きな損失を出す心配もないため、ストレスの少ないトレードスタイルだ。

また、FXデイトレードでは、小さな利幅で複数回取引を重ねることで、利益を積み上げていく。そのため、1回あたりのトレードのリスクが低く、初心者に向いているトレードスタイルともいえるだろう。

FXデイトレードが初心者におすすめな2つの理由

FXデイトレードは、初心者でも利益を出しやすいトレードスタイルだ。続いて、FXデイトレードが初心者に向いている理由を2つ紹介する。

テクニカル分析で利益を狙える

投資のハードルが高くなる理由のひとつが、勉強が必要なことだ。特に世界経済の動向や各国の政策を踏まえて値動きを予測するファンダメンタルズ分析は、初心者にとってはすぐにキャッチアップすることが難しい。今から勉強を始めたところで、投資経験者の知識量に追いつくまでには時間がかかる。

しかし、FXデイトレードでは、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析が重視されている。テクニカル分析とは、チャートのトレンドやパターンを把握し、値動きを予測する手法だ。テクニカル分析を駆使すれば、経済に関する知識や投資経験が豊富でなくても、利益を狙うことは十分に可能だ。

精神的な負担が少ない

FXは値動きの激しい投資だ。初心者のうちは、通貨を保有したままだと、値動きが気になって他のことが手につかなくなることがある。しかし、FXデイトレードでは数時間取引したら、すべての通貨を決済して取引を終える。そのため、夜は安心して眠れるし、休日は心置きなくオフの時間を満喫できる。

精神的な負担が少ないことからも、FXデイトレードは初心者にとっても安心のトレードスタイルといえるだろう。

FXデイトレードのメリット2つのメリット

続いて、FXデイトレードのメリットを2つ説明する。

スキマ時間で効率的にトレードできる

FXデイトレードのメリットは、空き時間で効率的に利益を狙えることだ。

FXというと、複数のモニターを見ながらパソコンに張り付いてトレードするイメージがあるかもしれない。しかし、FXデイトレードの場合、事前に注文を入れておくことも多く、必ずしもパソコンに張り付いておく必要がない。

会社員なら、出社前に注文を入れておくこともできるし、帰宅後の数時間で集中してトレードすることもできる。空き時間に効率的にトレードできるのがFXデイトレードの魅力だ。

マイナススワップのリスクがない

スワップポイントとは、二国間の通貨の金利差によって得られる利益のことだ。超低金利の日本円を売却し、金利の高い国の通貨を保有すれば、金利差によってスワップポイントという収益を得られる可能性がある。

一方で、金利が逆転すれば、金利差分を支払わなければならない。これをマイナススワップという。仮に通貨を長期間に渡って保有する場合、知らぬ間にマイナススワップになっていると、余計な損失が発生してしまうことになる。

その点、一日でトレードを終了するFXデイトレードなら、マイナススワップになることを気にせずトレードに専念できる。

FXデイトレードのメリット2つのデメリット

デイトレードにはメリットもあるが、以下2つのデメリットもあることに気をつけたい。

・取引コストが増えやすい

・上昇トレンドにうまく乗れた場合でも利益がマイナスになることもある

それぞれを解説するので参考にしてほしい。

取引コストが増えやすい

FXの取引では通貨ペアを売る際に適用される売値と、買う際に適用される買値の差額が発生する。この差額はスプレッドと呼ばれ、FXの実質的な手数料となるのだ。FXのデイトレードはスキマ時間で効率よくトレードできる反面、取引回 数が多くなり、その分取引コストが増えやすいこともデメリットである。

スキャルピングと比べると取引回数は少なくなるはずだが、1日分の利益から取引手数料を引くと思ったより利益が出ていないことも。1回の取引に対するスプレッドは小さいが、取引回数を重ねると思わぬ負担になる。

そのため、取引コストをなるべく少なくするために、スプレッドが狭いFX会社の口座を開設するようにしたい。

上昇トレンドにうまく乗れた場合でも利益がマイナスになることもある

デイトレードは1日で取引が完了するため、マイナススワップの影響を受けにくいメリットがある。ただし、上昇トレンドに沿って取引をできている場合でも、実際には損失が出て含み損を抱えている可能性も。 また、デイトレードでは1日のなかで小さなチャンスを活かすため、高いレバレッジをかけて取引することが効率のよい取引方法だ。しかしレバレッジが高くなると、その分リスクも大きくなることもデメリットとして挙げられる。繰り返し損失を重ねると、資金がすぐに減ってしまう可能性も高い。 デイトレードで利益をコツコツと上げたいのであれば、最低限のチャート分析が必要だ。そのため、デイトレードはテクニカル分析などが苦手な方には向いてない取引スタイルになるだろう。

FXデイトレードで利益を出すポイント

続いて、FXデイトレードで利益を出すためのおすすめの通貨ペアや取引時間帯、分析手法について解説していく。

FXデイトレードにおすすめの通貨ペア

FXデイトレードでは、取引回数を重ね、小さな利幅で利益を積み上げていく。そのため、1回あたりの取引でかかる手数料が少ない通貨ペアを選ぶことが基本だ。

1回あたりの取引でかかる実質的な手数料は、スプレッド(通貨の売値と買値の差)と呼ばれている。一般的に、取引量の多い通貨ほどスプレッドが狭いことから、FXデイトレードに適しているといえる。

取引量が多くスプレッドが狭い代表的な通貨ペアは下記の通りだ。

・米ドル/円
・ユーロ/円
・ユーロ/米ドル

FXデイトレードをするなら、まずは上記の通貨ペアからスタートするのがおすすめだ。トレードに慣れてきて、スプレッドが広いこと以上に狙える利幅が大きいと感じた時は、他の通貨ペアでデイトレードするのもいいだろう。

FXデイトレードにおすすめの時間帯

FXは基本的に24時間いつでも取引ができる。しかし、その中でも有利な時間帯を狙って取引することが重要だ。FXデイトレードでは、数時間の間の値動きを見極めて、短期的なトレードで利益を狙う。つまり、値動きが活発な時間帯の方が、利益を出しやすいということだ。

一般的にFXで値動きが活発になる時間帯は下記の通りだ。FXデイトレードをするなら、まずは下記の時間帯に取引を始めるといいだろう。

8~10時:日本の経済指標が発表され、日本の投資家が取引を始めるため、取引が活発化する。
16~18時:ユーロ圏の経済指標が発表され、欧州市場(ロンドン市場)の取引が活発化する。
21~23時:アメリカの重要な経済指標が発表され、欧州・米国ともに取引が活発化する。

FXデイトレードの分析手法

FXデイトレードで重要なのは、テクニカル分析だ。テクニカル分析とは、チャートを分析して値動きを予測する分析手法のことをいう。

初心者は、相場の上昇トレンドを狙うことから始めたいところだ。まず、相場が全体としては上昇しているタイミングで、一時的に下降した時に買いポジションを持つ。その後、相場が全体として下降トレンドに移り、一時的に上昇した時に売りエントリーする。この手法が成功すれば、利益を少しずつ積み重ねていける。

テクニカル分析には、他にもさまざまな指標がある。いくつかの指標を組み合わせて相場を予測することで、予測の精度を上げていくことが可能だ。

FXデイトレードの始め方!FX口座選びのポイントは?

FXデイトレードでは、1日のうちに何度もトレードする。そのため、手数料の安さを重視してFX口座を開設することが大切だ。なお、FXにおける手数料とは、スプレッドのことだ。

FXデイトレードにおすすめの通貨ペアで、スプレッドの狭いFX口座をピックアップした。

また、以下表は各FX会社のスプレッドを比較しているので参考にしてほしい。

FX会社/通貨ペア 米ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル
SBI FXトレード 0.09 0.3 0.19
DMM FX 0.2 0.5 0.4
みんなのFX 0.2 0.4 0.3
LIGHT FX 0.2 0.4 0.3
セントラル短資FX 0.1 0.4 0.3
FXTF 0.1 0.3 0.2
※2021年1月28日時点

FXデイトレード向きのおすすめのFX口座3選

スプレッドの比較をもとに、おすすめのFX口座を3つピックアップして紹介する。

SBI FXトレード

「米ドル/円」の通貨ペアで、1,000通貨まではスプレッド0.09銭で取引できる。まず「米ドル/円」でトレードを試してみたいという人におすすめだ。その他の通貨でも、注文数量に応じてスプレッドが決まるため、最初は少ない注文数で取引に慣れたいと考えているなら、SBI FXトレードが適しているだろう。

DMM FX

口座開設数が80万口座を突破している人気のFX口座。大手で安心して取引したいという人におすすめだ。スプレッドの狭さはもちろんのこと、電話・メールに加えてLINEで問い合わせができるのが特長だ。わからないことがあればすぐに質問できるため、初心者にとっても安心だろう。

みんなのFX

スプレッドの狭さに加え、お得なキャッシュバックキャンペーンやプレゼントキャンペーンが充実しているのが魅力だ。FX口座の開設を考えているなら、みんなのFXのキャンペーン情報はしっかりチェックしておきたい。デモ取引ができるのも、初心者にとってうれしいポイントといえる。

FXデイトレードの注意点

FXデイトレードは初心者におすすめのトレードスタイルだが、トレードする上での注意点もある。続いて、FXデイトレードを始める時の注意点を紹介する。

損切ルールを徹底する

投資である以上、FXデイトレードでは損失を出すリスクが存在する。決済のタイミングが遅くなれば、それだけ損失は大きくなってしまう。

そのため、エントリーした時点で損切注文を入れておくと安心だ。OCO注文をすれば、為替レートが一定に達した時点で利益確定か損切かのどちらかを行ってくれる。

最初は少額から始める

FXデイトレードでは、勝ち負けに執着せず、淡々とトレードを繰り返して利益を積み重ねることが重要だ。そのため、まずは少額からスタートするようにしたい。大きな金額を投じると、それだけ値動きに一喜一憂してしまい、気持ちが振り回されてしまう。

少額の取引で慣れてきたら、徐々に金額を大きくしていくとよいだろう。やっていること自体は同じでも、金額が大きくなれば、それだけ1回あたりの利益も大きくなっていく。こうして少しずつ利益をあげることを目指すのがFXデイトレードの基本だ。

FXデイトレードで利益をあげるために

FXデイトレードは、初心者でもコツコツ利益を積み上げられる優れたトレードスタイルだ。1日のうち限られた時間しかトレードする必要がないため、サラリーマンなど本業に注力しながら投資で稼ぎたい人にも向いている。

まずはFXデイトレードに適した通貨を選び、取引が活発な時間帯を狙って少額からスタートしたい。

FXデイトレードで成功するには、テクニカル分析の手法を学ぶことが重要だ。取引をスタートし、チャート画面に慣れたら、テクニカル分析の指標を理解し、判断軸を増やしていこう。そうやって投資経験を積み重ね、知識を蓄えていくことで、トレーダーとして成長していけるだろう。

まとめ

この記事ではFXのデイトレードに関するおすすめの通貨ペア、取引時間帯、分析手法について解説した。

おさらいすると、FXのデイトレードにおいて重要なポイントは以下の通り。 ・デイトレードは1日の間に取引を数回繰り返し、1日が終わる時点ですべて決済するトレードスタイル ・「スキマ時間で効率的にトレードできる」「マイナススワップのリスクがない」という2つのメリットがある ・取引回数が多くなるため、スプレッドが狭いFX会社を選ぶことが重要である

そして、FXのデイトレードは以下2つの理由から初心者でも利益を出しやすい取引方法である。 ・テクニカル分析で利益を狙いやすい ・精神的な負担が少ない

また、以下の通貨ペアはスプレッドが狭いため、デイトレードにおすすめだ。

・米ドル/円
・ユーロ/円
・ユーロ/米ドル

ただしFXのデイトレードは投資であるため、損失が出ることもある。そのため、損切りするタイミングやスタートする金額など自身で取引ルールを設定するとよいだろう。 この記事がFXのデイトレードを始める際に参考になれば幸いだ。